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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■祝! 退院!/映画『RED SHADOW 赤影』
いよいよ退院の日である。
なんとなくソワソワして、夕べから寝つかれなかった。
朝の散歩も今日が最後かと思うと、ちと寂しいか。いや、散歩自体止めるわけじゃなくて、帰宅しても続けますけどね。
持って帰る荷物を取りまとめて、新聞などはあとで看護婦さんに捨ててもらうように頼む。受付で入院費を計算してもらったところ、予想はしてたがフタケタを越してしまっていた。
保険に入っててなおこの値段だから、マトモに入院費払ってたら、ひと月の給料が全て吹っ飛ぶことになる。
こりゃ保険屋さんに是が非でもオカネ入れてもらわなけりゃなあ、ということで、診断書も出たことであるし、ニッセイに電話連絡を入れる。
午後には病院まで来てくれる由、ありがたい。面倒な用事はパッと片付けちゃわないとな。
朝食はナスの含め煮にゆで卵、味噌汁。卵は好きだけれど、一回くらいは目玉焼きを食べたかったなあ、としみじみ思う。スクランブルエッグやサニーサイドアップは油を使うからダメなんだろうなあ。
食堂から部屋に戻ってくると、職場から電話があったとの連絡。
折り返し電話を職場に入れると、同僚が「今からお見舞いに行きます。何時に退院されるんですか?」とのこと。今までなんの音沙汰もなく、よりにもよって退院ギリギリのこの日に来るってのはさて、どういう意図なんだろうねえ。
こりゃ、ちゃんと今日退院するのかどうか確認しようってんだな、退院した途端に職場に呼び出されでもしたらたまらんなあ、と思い、「6時ごろです。月曜か火曜には職場にちょっと顔出そうと思いますが」と機先を制する。
「ほんじゃ、6時ごろに行きます」
で、電話はガチャッ(←切れた音ね)。
……しまった、失敗した。ホントに6時に来るんだったら、それまで退院しないで待ってなきゃならないじゃんか。5時には退院するつもりだったのに。私のバカバカバカ。
一昨日、一時帰宅して、薬剤師さんの講義を聞き損なっていたので、午前中はずっと補習。
学生時代も補習なんて受けたことないのに、なんだか新鮮な経験だ。いや、別に成績がよかったってことじゃなくて、単に出席点で赤点を損失補填してただけですけど(^_^;)。
説明によると、新しいクスリ、やたらと副作用があるそうで、それでホントに薬なんかい、とちょっと突っ込みたくなる。
「食欲がない、むかつき、吐く、下痢、消化不良、便秘、お腹が痛い、お腹が張る、全身がだるい、頭痛、眠気、肝機能異常、風邪を引きやすい、出血しやすい、血が止まりにくい」……病気にする薬じゃねーかよ。とゆーか、日頃からこういう症状、しょっちゅう出てるんですけど。
「いえ、こういう症状がひどくなったってときに、医師に相談していただきたいと言うことで」
そりゃ相談するよ。
入院中、この薬剤師さんとは一番気が合ってしまって、気がついたら相手の家族構成だの、私とトシは近いがまだ独身だの、休日はどこで買い物するだの、好きな食べ物は何だの、最近太りぎみで困ってることだの、聞き出してしまっているのである。
私がもう10歳若くて独身だったら、あと住所と電話番号も聞き出していたことであろう。
いやもう、ナンパはしませんよ。私、妻一筋だし。
ホントです、信じてね(誰に向かって言ってんだ)。
6時に来ると言ってた同僚、昼飯の最中に来る(^_^;)。
まあ、居残らずにすんで助かったかな。
同僚たちのお見舞金を持って来て頂いて、それはありがたかったのだが、職場に復帰してからだっていいのになあ、と思う。
やっぱり、こちらの動向を確認するためだろう、と思って、「いやあ、マジメに勤め上げましたよ。間食もしてないし、運動も欠かさずやってましたから」と誘導したら、同僚、つい「上司に伝えときます」だと。
わはは、案の定スパイか。
なんだかなあ、こういう、相手のことを気遣ってるフリしてて実は全くその気がないってのが見えちゃうってのが寂しいんだよなあ、うちの職場。
同僚、ご飯を計量しているのを見て、「大変ですねえ」と言う。
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08月24日(金)
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