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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■復活日記(笑)1・加筆もあるでよ/村上春樹『約束された場所で』ほか
 病院に向かうタクシーに乗っていた時、ラジオから「小泉首相が参列されて献花」と放送していたが、なんと今回の参列が初めてだとか。靖国神社参拝問題で騒がれてるし、「私は平和主義者です」ってデモンストレーションだってことはバレバレヾ(´▽`;)ゝ 。
 「政治的配慮」のつもりかも知れないが、こういう姑息なことしてると、かえって支持率下げちゃうんじゃないかな。

 気がつけば7時。
 夜が来るのが早い気がする。
 なんだか『犬夜叉』を見る気も失せていたので、裏番組の『そんなに私が悪いのか』を見てみる。
 ああ、これはあれだ、ミギとヒダリに意見の違う者を分けて激論させるってヤツだな。
 今日のお題は「そんなに専業主婦が悪いのか!?2 働く主婦の逆襲 最終決着篇」。
 なんだかタイトル聞いただけでもーどーでもいーよーな気分になっちゃうねえ。一時期ネットで騒がれてた「リサたん」ってのはこのゲストの「石原里紗」って人のことか。『ふざけるな専業主婦』って本で専業主婦を「社会の粗大ゴミ」と言い放って物議を呼んだヒトだね。ナマで動いてる姿を見るのは初めてだ。
 最初、あまりに垢抜けないので(もっと適切な言葉がありそうだが自粛)シロウトさんかと思ってみていたら、一応ライターさんだとか。なんだかホントに「一応」と言いたくなるくらい喋ってることが幼稚。
 「専業主婦は税金も払ってない」とか言ってるけど、「それがどうした」と反論されると「税金はどうでもいいんですけど」なんて何が言いたいんだか分らなくなってしまう。批判のための批判がしたいだけなんじゃないか。
 果ては「愛情はいろんな形があっていいんじゃないの?」というおすぎの意見に対して、脈絡もなく「私、『お前のカラダだけが目当てだ』って男と6年間つきあった」と発言して、会場内が騒然となる。
 しかも「それも愛の形の一つかなって思った」だと。
 ああ、馬鹿。すごい馬鹿。
 おすぎの「それ、遊ばれてるだけよ」の突っ込みはもっともだ。
 男にとって都合のいい女って、いつの世にもいるものなのね。
 石原里紗の援護射撃をしてたのがまた内田春菊という(^_^;)ムチャ濃いコンビだったけど、昔、『水物語』とかに出てた時に比べると、老けた、というか、「崩れた」ねえ。
 プライバシーでいろいろあったせいなのかなあ。


 村上春樹『約束された場所で underground2』(文春文庫・500円)読む。
 実はまだ『underground』のほうはまだ読んでないんですけど。
 ……まあいいか、必ずしも続きってわけじゃないし。
 実際に読んでみたら筆者と河合隼雄さんとの対談の中で前作にも触れていて、たいした支障は感じなかった。
 言うまでもなく前作は、あの「地下鉄サリン事件」(オウム真理教事件)の被害者となった人々への筆者のインタビュー集だったわけだが、今回は逆に「加害者」側の人々(ただし実行犯はいない)へのインタビュー。

 あのむごたらしい事件も、今のハイティーンズの間では子供のころの記憶でしかないのだ。わずか6年前の加熱報道も当然覚えてはいない。
 そんな彼らがこの本やパート1を読んだら、いったいどんな感想を抱くものなのか。
 「へえー、そんなことがあったの」程度かもしれない。
 人間、どんな大事件だって、自分に関わったことじゃなきゃ所詮は「対岸の火事」なのである。
 それが悪いって言いたいんじゃない。
 事件の傍観者たちに対して、なお「あの事件のことを知ることは君たちにもとても大事なかかわりがあることなのかも知れないんだよ」と伝えるべき人がいるとしたら、それが「作家」なのだろうということだ。
 村上春樹にとってオウムの信者たちは差別化された他人ではない。
 いみじくも信者の一人に「ちゃんと僕らの話を聞いてくれるのはあなたくらいのものだ」と言われた通り、村上氏は彼らの「内面」に深く入ろうとしている。そして、つい彼らを既知外扱いしたがる我々と彼らの間をつなぐメディアたろうとしているのだ。

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08月06日(月)
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