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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■悪魔と狂人の間に…
 『マインド・ゲーム』面白かったよ、と言っても、しげ、プリプリ怒ってノってこない。やっぱり私一人で映画を見に行くと、それだけで嫉妬するのである。だったらスケジュール合わせて見に行きゃいいのに、偏屈と一緒に暮らすといろいろめんどうくさいのである。

 エスカレーターの昇降口の壁をバックに、鴉丸嬢と其ノ他君とのラブシーンを撮影。いや、そんな濃厚なものじゃないけど、通りすがりのお子サマが見たりするとちょっとばかし教育上悪いかもしれないので、私が見張りに立って、人が来たら合図を送って、二人は素知らぬフリをして離れるという、ゲリラ撮影みたいなマネ。まあ、10分かそこらで撮影は終了したので、特に「ヘンな人たちがいます」とお巡りさんを呼ばれるような事態にはならずにすんだ(いやだから、ヘンなポーズとか撮ったりしてたわけではないのだてば)。
 そのあと、ジャスコで下帯買ったり、フタバ図書で本買ったり。最近亡くなった中島らもさんや野沢尚さんの本が平積みになっていて、なんだか心が痛い。「もっと活躍してほしかった」と口にする人は多いが、所詮は現世の人間のエゴである。苦しみなど、結局は当人自身にしか分からない。人は語れば語るだけ、孤独と虚しさの陥穽に陥らざるを得ない。そこから抜け出せるものなど、ほんのひと握りにすぎないのだ。今はもう、安らかにお休みくださいとしか言えない。
 みんなで和食の店でぶっかけうどんを食べる。ここで其ノ他君が生姜嫌いと判明。幸いなことに、この店は客が自分で生姜を摺ることができるのである。初めから薬味として入れてあるのであれば、せっかく注文したうどんが食べられないところであった。


 帰宅して、日記を書いていたら、椅子の上でそのまま寝てしまう。カラダの節々が痛むが、床で寝ても本の山にはさまれて節々が痛むので、状況はたいして変わらないのであった。
 今日読んだ本、さくらももこ『ももこのトンデモ大冒険』(徳間文庫版)。
ガッツ石松・鈴木佑希『最驚! ガッツ伝説』。


 「アトランティス大陸」はアイルランドだったという新説をスウェーデンの地理学者が発表したって。
 もうご承知の方も多かろうが、アトランティスは古代ギリシャの哲学者プラトンが『クリティアス』『ティマイオス』の中で紹介している伝説の島で、高度な文明を有していたが、地殻変動のために約12000年前に大西洋に没したとされている。一昔前のSF作品だと、やたらモチーフに使われてたけど、今はもうネタに使うことも憚られるくらいに陳腐になってしまっている。『百億の昼と千億の夜』とか、『アトランティスから来た男』あたりまでが何とか「マジメに」取り上げられていた最後の例じゃなかろうか。『ふしぎの海のナディア』あたりになると、ワザと狙ってやってるのがハッキリしているので、素直にノレないのである。
 なんたって、文献資料がプラトンの著書にしかないから、マジメに考えれば、実在の可能性などないに等しい。けれどその「ロマン」に惹かれるのか、「アトランティスはここだ!」という説を唱える人はこれまでまさに百花繚乱、ポルトガル沖のアゾレス諸島、エーゲ海の島などさまざまな説があり、合計するとその説は千とも二千とも言われている。
 今回の「アイルランド説」を唱えたのは、地理学者のウルフ・エルリングソンという人。世界中の大きな島50について、データを収集調査したところ、プラトンが描写したアトランティスの大きさ、地形、景色にほぼ当てはまり、特に中央に広大な平原があったのは、アイルランドだけだったという。
 ……と聞くと、「あれ? でもだったら『大西洋に沈んだ』という記述はどうなるの?」と誰しも疑問に思うだろうが、それについても氏はこう説明している。アトランティスが海底に沈んだという伝説は、英国北東100キロ沖の北海にあった浅瀬ドッガーバンクが津波で紀元前6100年に沈んだ出来事と混同したのだと。……ま、大陸があっという間に沈んじゃったって記述をまんま信じるよりはずっと科学的ではある。

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08月08日(日)
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