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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■祭りの終わり/『ヒカルの碁』23巻(完結/ほったゆみ・小畑健)
 6『パンダコパンダ 雨降りサーカスの巻』脚本・美術設定・画面構成・原画
 7『どうぶつ宝島』アイデア構成・原画
 8『アルプスの少女ハイジ(TV)』場面設定・画面構成
 9『ハッスルパンチ(TV)』原画
 10『ガリバーの宇宙旅行』原画・動画


 マンガ、ほったゆみ原作・小畑健漫画『ヒカルの碁』23巻(完結/集英社/ジャンプコミックス・410円)。
 これで完結にするくらいなら、「佐為編」で終わっておけばキレイだったろうになあ、という思いは多くの人にあるだろうが、恐らくそれを読者以上に痛感されているのは作者のお二人だろう。そのことについては正直な話、余り突っ込みたくはない。「人気がある限りは続ける」というジャンプシステムに悲しいものを覚えるばかりだ。
 「雑誌だって営利事業なんだし、ファンの思いに答えてもいるんだから、連載を続けたっていいじゃないか」という意見もあろうが、現実にはファンはついてこなかったわけだから、こりゃ編集部に言い訳のできることではない。
 『ヒカルの碁』は『ドラゴンボール』とは違う。同じことを反復していても、途中から新しい客がつく類のマンガではない。「北斗杯編」だけ読んだってつまらない、1巻から通して読まなければ面白さが伝わらない種類のマンガだと、どうしてジャンプ編集部は気がつかなかったのだろうか。
 なんでも続けりゃいいってもんじゃないし、続けるのならば続けるだけのコンセプトがなきゃならない。中国、韓国勢という、新ライバルたちも出して、そういうものが生まれそうになった矢先に打ち切ってるんだから、ならどうしてあの時にキッパリと終わらせられなかったのか、と、どうしても思ってしまうのだ。
 こうなったら私は本気で続編を望む。決着のついていない勝負はいくらでも残っているのだ。アキラにだって最後、「これで終わりじゃない、終わりなどない」と言わせたのだ。何年後になろうと、必ず続編を書いてほしい。10年後のヒカルの成長ぶりを見ないで、どうしてこの物語を終われようか。
 佐為も誰かにとっ憑かせてでも、絶対に復活させなさい。ラストのコマは佐為の声じゃないか。あれをかつてヒカルが聞いた声、なんてことにしなくて、改めて「誰かが聞いた声」にしてでも続けてほしい。パラレルワールドでもいい。リメイクでもいい。『ヒカルの碁ZZ』でも『ヒカルの碁リローデッド』でもいい。こんなに悔しい終わり方をしたマンガもそうはないのだ。

09月10日(水)
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