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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■サヨナラの季節/『のだめカンタービレ』3〜6巻(二ノ宮知子)/『ホントの話』(呉智英)
 私が、呉さんの意見に賛同を示しつつも、中国を「支那」と呼ばずに「中国」と呼称するのも、現代の中国の要求する正式な国名が「中華人民共和国」であることが紛れもない事実であり、それをあえて「支那」と呼ぶことで両国の関係をあえて破壊しようとする姿勢を取る意図を感じないからである。繰り返すが、これは「個人レベル」の話ではないのだ(これが「わが国内での」差別語の問題になるとまた話が違ってくる。かつて差別語でも何でもなかったものが、いつの間にか「ナニモノかによって」指定されていったことについては、「断りもなくテメエの勝手なリクツを押しつけてんじゃねえ」と文句を言うのは当然のことだ。「侵略」を受けているのは差別語とされた言葉を全く差別的な意図なくして使っている我々の方なのである)。
 呉さんの「『支那』は支那を呼ぶ歴史的な名称」で「差別的な意図はない」という主張もわかる。「日支事変」を「日中戦争」と後代に言い換える愚も指摘すべきだろう。ただ、現代、中国を呼ぶ呼称に困るのであれば、「チャイナ」でよいのではないか。「過去に日本はチャイナを『支那』と呼んでいた」という文脈で「支那」という言葉を使うのであれば、中国人も呼称の改正を要求したりはしないと思うのだか。

08月26日(火)
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