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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■もう今更ロリコン犯罪にも驚かないし/『バジリスク 甲賀忍法帖』1巻(山田風太郎・せがわまさき)ほか
結局、私はもう見てるけど『チャーリーズエンジェル フルスロットル』を一緒に見る。でも昨日からの疲れが溜まってたのか、後半結構寝ちゃいました(^_^;)。
よしひと嬢はなかなか楽しかったもののようで、「『マトリックス リローデッド』よりずっと面白い」とのこと。
しげが何かしきりに小首を傾げているので、どうしたかと思っていたら、口をモゴモゴさせながら「ねえ、一つ聞いていい?」。
「なんだよ」
「あの、途中で仲間外れたやつがおったやん」
「ドリュー・バリモアか?」
「あれがどっかのバーに入ってったら、女が待ってたやん」
「うん」
「あれ、悪役と同じ人?」
映画を見た人はここで思いきりコケよう(^_^;)。
そのバーの女性というのは、今回の映画に特別出演したジャクリーン・スミスで、テレビシリーズで初代チャリエンの一人、ケリーを演じていた。自分のために仲間が危険な目に合うかもと意気消沈していたデュラン(ドリュー)を元気づけにやって来たのである。
今回の悪役、デミ・ムーアとは似ても似つかない。
「別人だあ! 顔が全然違っとうやんか!」
「ええっ! そっくりだよ! だから、あいつ、『悪役のくせに自分が犯人だって分るヒント与えてヘンだなあ』って」
「ヘンなのはオマエの頭だ!」
ところがそこへ割って入ったよしひと嬢、「あ、でもあれ、同じ人だとは思わなかったけど、幽霊かなとは思いました」。
……映画を見るのって、そんなに難しい行為ですか……(゚゚)。
そう言えばこれもしげのアホを更に再確認する話。
『ハルク』の予告編でジェニファー・コネリーの出演がクレジットされてるが、しげはまたそれを見て、「前に聞いたかもしれないけどさあ、ジェニファー・コネリーって、ショーン・コネリーの娘?」と聞くのである。
この日記にも前に何回か書いたと思うが、この質問、私はもう何十回聞いたかしれない。なんでここまで同じ質問を繰り返すか。記憶力がないと言っても程度問題だぞ。そのうち私がボケてホントに「ジェニファー・コネリーとショーン・コネリーは親子かも」とか思いこんじゃったらどうしてくれるつもりだ。
しげの海馬は野菜食わないんで飢え死にしているに違いない。
マンガ、山田風太郎原作・せがわまさき漫画『バジリスク 甲賀忍法帖』1巻(講談社/アッパーズKC・560円)。
山田風太郎の映像化は、漫画にしろ映画にしろ本当に難しい。あの奇想は詠む者の神経に直接作用するような魔力を持っているので、そんじょそこらの作家では、とても扱える代物ではない。映画のたいていは安っぽいポルノにしかなっていない。その点、乱歩や夢野久作ともよく似ている。さて、今回の漫画化が、どれだけ妖異夢幻の風太郎世界を映像化しえているか。
タイトルに「バジリスク」と余計なモノを入れたのは『バガボンド』がヒットした知恵に倣ったものだろう。元のタイトルが好きな私はちょっと残念なのだが、忍者たちの走る姿を「地走り」に例えたのは悪くはない。
徳川三代将軍の世継決定を賭けて、甲賀と伊賀の特殊能力を持つ忍び、十人対十人が凄絶かつ妖艶な血闘を繰り広げる。……まさに血闘、せがわさんの線は細いがグロテスクな筆致が、忍者たちの粟立つような凄艶さを見事に描いていく。背景のCG効果も決してうるさくはない。これまでのマンガ化の中でも、石川賢の『魔界転生』に匹敵する成功作になりそうだ。
伊賀の朧の、朱絹の、蛍火の、甲賀の陽炎の美しさを「こんな線で描けたのか」と感嘆しつつ鑑賞。やっぱ女だけにしか目が行かんな(^o^)。
07月20日(日)
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