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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■「アニメ」ってだけで通じるアメリカ人、どれだけいるんだ/『モーツァルトは子守唄を歌わない』4巻(完結/森雅裕・有栖川るい)ほか
 もちろん、史実の「モーツァルトの死の謎」は未だに解かれてはいない。だからこそ、それはなぜかってことが最後の謎として解明されていくのだけれど、人間の妄執の底知れなさを感じさせるいいラストである。しかしそれをも否定するチェルニーの小悪魔ぶり、これが実にいい。私が見てきた「ワトスン役」の中でも、このチェルニーは最高の一人だろう。

 チェルニー「報いなんてものが本当にあるんですかね」
 ベートーヴェン「さあな。でも少なくともおまえは……」
 チェルニー「なんです?」
 ベートーヴェン「少なくともおまえは信じないだろうな」
 チェルニー「なるほどね」

 それから、少年時代はツブレ大福みたいに描かれてたシューベルトがラストでいきなリ美青年に成長するのは、まるでパタリロである(^o^)。


 マンガ、加藤元浩『Q.E.D.証明終了』14巻(講談社/月刊少年マガジンコミックス・410円)。
 ミステリマンガ界の良心、加藤さんでもまあ毎回上質の作品は作れない。
 『夏休み事件』編、アリバイトリックの成立のさせ方には工夫があるけれど、ちょっとムリがありすぎである。実際、目撃証言一つで崩れちゃうしね。
 それに比べれば、『イレギュラーバウンド』編のほうは、うまく「仕掛け」てある。このトリック、前例は『刑事コロンボ』の一編にあるのは知ってたけど、途中まで引っかかってた。ミスディレクションというのはこういうふうにやるもんである。
 うう、ホントに面白いミステリは筋も簡単に紹介できない……(T∇T)。

01月21日(火)
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