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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ミスキャストの楽しみ方/『耳のこり』(ナンシー関)
あのさ、女に惚れたって、その女が自分を好いてくれるとは限らないんだよ? それが「世間知」ってものなんだから、アニメが自分の思い通りの展開になるなんて思わないこと、『エヴァ』を大傑作だなんて言うつもりはないけれど、少なくとも「失敗作」なんかじゃないよ。アンチエヴァのみなさん、リニューアルの機会に見返してみたらどうかな?
ついでに言っとくが、あのとき、うちのしげも『エヴァ』はフツーに楽しんで別に狂ったりしなかったよ。だから、狂ったやつはうちのしげ以下(^o^)。
長いこと修理もせずに放置しておいた寝室の天井の壊れた電球、しげが「いい加減で修理頼もうよ」と言うので、仕事帰りに近所の「ベスト電機」へ。
ビデオデッキもついでに修繕に出そうかと思ったが、どうせだからDVDレコーダーに変えちゃおうと、品定め。実はすぐに買うつもりはなかったんだけれど、特価品があったので、ソニーのDVD−RWを購入。ソニー好きのしげに合わせれば、これしか買えない。HDD内蔵のやつ、パナソニックしか売ってなかったし、ちとばかし値段が高かった。これはまあ、来年買えばいいか。
博多駅に回って、バスセンター上の紀伊國屋で本とDVDを買う。
ついにというかやっとというか、収録映像にミスがあったと言うことで発売延期になっていた『黒澤明DVDボックス』1巻を買ったのである。これで『七人の侍』がいつでも見られるというのは嬉しいなあ。
あと、東京旅行に向けて、ホテルガイドや旅行案内本を買った。もっとも今回のスケジュール、結構タイトになりそうなので、そうそううろつけそうにないのだが。遊ぶにしても渋谷・原宿近辺に限定されそうな気配である。
紀伊國屋の上の食堂街、焼肉屋の「大韓苑」で食事。
もちろんしげが「焼肉食いたい」と言ったからである。久しぶりにこの店に入ったのだが、相変わらず照明が暗い。肉は美味いのだが、こう暗くちゃ、肉が焼けてるかどうか、私の視力では判別しにくいのである。比較的厚切りの肉を出してくるので、つい焼きすぎちゃうのだ。
肉を食いすぎたせいか、しげ、気分が悪いと言い出す。だから毎回三人前食ってるからだよ。結局電話連絡を入れて、今晩の仕事は休みを取ったが、「食いすぎで休み」って、いいのかそんなんで。
帰宅して、テレビドラマ『天才柳沢教授の生活』最終回を見る。
これもなんとなく今まだ見てなかったんだけど、やっぱり全然面白くないな。
松本幸四郎のどこがマズイかと言うと、原作の「線目」を表現できていないことである。んなムチャな、と思われる方もおられようが、別に私ゃ目を閉じて演技せえ、と言いたいわけではない。マンガの表現というのは一つのカリカチュアであるから、そこれが何を象徴しているものかを読み取った上で生身の演技に転換しなければならないのである。それをし損なったマンガの実写ドラマ化はことごとく失敗してしまうのだ。
柳沢教授は人に関わらない。いや、本人は関わっているつもりなのだけれど、その関わり方には常にズレがある。そのズレに、関わられた人たちはイキリ立ち、そこに騒動のタネが生まれる。しかし、何も見ていないように見える柳沢教授の目が、実は相手の気付かぬ真実の心を射抜いていることに、あとになって人々は気付くのである。コミュニケーションを拒否しているのに、なぜかそこに「絆」が生まれてしまう、あの「線目」はそういう目なのだ。
松本幸四郎、セリフはそれなりに気遣っているが、目線をどうするかまで意識して演技をいない。アレは生身でやるときには視線を相手と会わせちゃダメなんだよなあ。そこにはどうしてもコミュニケーションが生まれてしまうから、目線は常に「逸らし」ていなければならないのだ。
コミックの映像化にはそれくらい奇抜な演出を案出しなきゃいけないんだけど、そこまで考えてドラマ作ってるやつっていないんだよなあ。
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12月11日(水)
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