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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■探偵って卑下しなきゃならない商売なのかね/映画『トリック 劇場版』
ラスト、三百年前の呪いの正体がいよいよ明かされるわけだが(ミステリじゃないということだからバラしちゃってもいいだろう)、地下水が三百年の間にたまって鉄砲水となって村を襲うのである。折りしも真犯人が狂気に走って山火事を起こしていた。奈緒子と上田は鉄砲水の「栓」となっていた亀石を動かし故意に鉄砲水を起こして山火事を消す……って、そもそもその水で村が水没するって設定じゃなかったの? 自分で作った設定、しかもドラマの根幹に関わる設定を作者が忘れちゃしょうがねえよなあ。奈緒子はやたら登場人物たちのおかしな言動に対して突っ込みを入れるが、まず監督に突っ込み入れるべきではないのか。
そんなにつまらないなら、なんでわざわざ見に行くかというと、もちろん第一の目的は仲間由紀恵である。『ケイゾク』の中谷美紀の時もそうだったが、女優にヘンなことさせてキャラクター性を強調する演出には堤幸彦は長けている。「テメエラのやってることはマルッと全てお見通しだ……って誰もいないか」という一人ツッコミの間なんか実にうまい。糸節村のテレビ欄が『暴れん某将軍』ばかりなのを見ながら「一生住みたいくらい……」とウットリする演技なんかまさしく入魂。美人女優のわりにはこの人、姿勢がイマイチ悪いので、使いようが難しいのだが、こういうキテる役をやらせりゃいいのだな。
ただやっぱりドラマとしてはとても評価できるものではない。殆ど不条理劇を見に行く感覚でないとフツーの映画を期待している向きには辛かろう。何しろ登場人物たちの殆どがいったい何をアイデンティティとしていて、どういう行動原理を持っているのかさっぱり掴めないのだ。作者が多分何も考えていないからである。見ているうちに笑っていいのか怒っていいのか、段々わからなくなっていくのだ。
『ドグラ・マグラ』より『ハム太郎』より、『トリック』の方がよっぽどトリップ・ムービーだと思うがどうか。
深夜出勤のせいで、『トリック』の内容を全く知らないしげに、「小説読んどく?」と予め水を向けていたのだが、「つまんなかったら見たくなくなるから読まない」と言い返されていた。けれど、こっそりコミック版の方を読んでいたしげ、マンガのほうは単に「つまんなかった」と言うだけだったのが、映画の方はそのわけのわからなさに困惑したようだった。
「ねえ、これ、なにを面白がればいの? なにが面白いと思ってこんなの作ってるの?」
と私を質問責めにするが、既知外の発想なんてわかんねーよ。
しげ、ユニクロで練習着が買いたいというので、道に迷いながら(しげが表示板の矢印を見落として逆方向に歩いていたのだ)到着。私は特に買うものがないので、ベンチでぼんやり待っていたのだが、そこへちょうど通りかかった男の人の眉毛が、絵に描いたように『こち亀』の両さんにソックリだった。冗談じゃなく、数字の3を横にしたように黒々と、海苔を貼りつけてんじゃないかってくらいに太かったのである。世の中にはいろんな人がいるものなのだなあ。今日の一番の収穫はこれかも。って、なんの収穫か。
しげは結局、気に入った品が見つからず。
昼飯、「村さ来」に入ろうかと思ったがこんなに早くにはやっていない。繁華街でならそうかもしれないが、トリアスは家族客だって多かろうに夕方から開いても集客力ないと思うんだがなあ。
しげはなんと「村さ来」の存在を知らなかった。全国展開してる居酒屋としては一番有名だと思ってたんだが。……あ。でも福岡でここ以外「村さ来」ってあまり見かけないな。中洲は「つぼ八」だし(この店もしげは「たこ八」と覚えている)。
以前食事したこともある「カルビ家族」で焼肉。壷入りの特製ホルモンとやらが美味い。あと紫芋のアイスも。焼肉自体は殆どしげに食われたので、外に出てたこやきとサラダパスタを買って食う。
帰宅してあとはずっと一心に日記書き。
ウソです。疲れて寝てました。
早いとこ更新したいんだけどもね。
11月09日(土)
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