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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■勲章って文学賞じゃないでしょ?/舞台『父歸る』(見てないけど)/『鉄人』1・2巻(矢作俊彦・落合尚之)
◆木下順二作『二十二夜待ち』/出演◆上野日呂登、津田京子、内田潤一郎、助川汎、山梨光國、尾鼻隆、溝口貴子
演出:米倉斉加年
◆日本近代古典の名作、菊地寛作『父歸る』は、簡素なつくりの中で見事に、日本人の家族を、家庭の原点をえぐっています。
木下順二民話劇は生きることの話であり、「今」の現代の話なのです。
本当の笑い涙、哀しみがそこにはある。それは現代が失ったものです。
この『父歸る』を歴史という時間の縦糸に、『二十二夜待ち』を現代社会のしくみの横糸にして、近代日本の成立から現代の日本へたどってみることは、とりもなおさず21世紀の世界への展望となるのではないでしょうか。
「現代の話」と言っときながら「現代が失ったもの」と続けるのはコトバ的には矛盾してるが、要するにイエスタデイ・ワンスモアなわけだな(^o^)。これももしかしたら「オトナ帝国シンドローム」か? 舞台はもしかしたら夕日色に染められていたかもしれない。
なんだかよく分らないが、英語のメールが女名前で届いている。送り主はオランダ。
英語なんてどんと来いの私だが、もしもオランダ訛りがあったらいけないので、一応、niftyの翻訳ツールにかけてみたが、やっばりなんだかよくわからない(^_^;)。
私は黒人だとか独立運動がどうのとか言ってるが、でも用件は「金送れ」だ。「なんだ、新手のサギか」と、あっという間に興味が失せてしまったが、翻訳ツールってやつが、殆ど日本語変換の役には立たないということがよーっく分りました。特に連語が全く訳せていない。“Thanks, GOD BLESS YOU”を「はあなたを(ありがとう、神)祝福しますように」ってまるがっこもないのにへんな訳しかたしてるが、普通これって「ごきげんよう」とか「お元気で」って訳すじゃん。
中一レベルの訳もできない翻訳ツールがものの役に立つかいって(-_-;)。
LDで日本版『リング』を見返す。
こないだの日記で、雨の中、父親と息子が見つめ合うシーンまでソックリ、と書いたが、よく見ると立ち位置が逆。上手側が優位にあるという演劇理論から行けば、日本人とアメリカ人とでは親子のどちらにイニシアチブがあるかの判断が違う、ということになるのかな。まあただの偶然の可能性が高いと思うが。
中田秀夫監督がインタビューで「高山竜司を超能力者にしたのは、貞子の過去の説明を省略して尺を詰めるため」と発言していたのには苦笑。米版では尺を詰めるどころか「説明をしない」という形でテンポを作っていたが。どちらがいいかは好き好きだろうが、福来友吉教授&三船千鶴子事件を彷彿とさせる日本版『リング』の方がどこかあざとい印象がある。恐怖ってのはやはり「正体不明」なところにキモがあるので、この部分は米版のほうが上手い。
肝心の「リングビデオ」、米版に比べて至極あっさりとしていて短い。こんなもんだったかとちょっとビックリした。
晩飯はまためしや丼。
実はこないだから吉野家に行きたくて仕方なかったのが「牛丼しか食べられないじゃん」と欠食児童のしげは絶対寄ってくれないので、ここで牛鍋を注文する。やっぱ汁が美味いわ。
「つゆだく」とかいう言葉が流行ってるらしいが、これはすしネタの卵を「ギョク」とか呼んじゃう感覚なんだろうか。それとも吉野家の品書きに最初から書いてあるんだろうか。
こないだのAIQで「通ぶって『つゆだく』なんて術語(専門用語)を使う奴は嫌いだ」みたいな発言があったが、ほとんど術語だらけといってよいオタクの世界に足を突っ込んでる人の口からこういう発言が出ることが面白い。いや、閉鎖的で排他的と評価されやすいオタクの中にあって、AIQって実に常識的なオトナが集まってるんだなあ、と感心しているのである。まあメンバー全員が30代以上なのに「萌え〜」とか言ってたりしたら私も引くが(と言いつつ私自身がたまに使ったことがあるような)。
オタクが閉鎖的にならないためには他人が聞いて「何それ?」と引いちゃわないような言葉遣いも必要だろう。
マンガ、矢作俊彦原作・落合尚之作画『鉄人』1・2巻(小学館/サンデーGXコミックス・560円)。
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11月04日(月)
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