ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491716hit]

■DNAに値段ってあるのか/『源氏物語』第弐巻「帚木」(紫式部・江川達也)
 原作の言葉になまじ忠実な訳をしようとするから失敗する。誰も江川さんに与謝野晶子や谷崎潤一郎を求めてはいないんだから、敬語も気にするこたあない、意訳でいいじゃん。
 「身分がどうのって……何なんですか? それ。私が、そんなことを気にする男だとでも? 聞いたことはあるでしょう? 私のことは。これでも理性はあるつもりです。興味本意であなたを抱きたいわけじゃない。運命だって……そう信じてるんです。もしかして、あなたはそんなふうには感じてないかもしれないけれど……私は自分の運命に逆らおうとは思いません……」
 せめてこの程度には訳せないものかね。……江川さん女性を口説くのヘタそうだもんなあ。大塚ひかりさん、監修に付いてるんでしょ? 何とかしてあげてよ。
(訂正 偉そうな口を利いてしまいましたが、大塚ひかりさん御本人から、「監修には付いていない」旨の御指摘を頂きました。単行本で江川さんと対談されていたので勘違いしてしまったのですが、全くの事実誤認ですので、ここに訂正させていただきます。江川さん、大塚さん、お二方ほか、関係者各位には多大な御迷惑をかけてしまったことと思います。まことに申し訳ありませんでした。)


 巨人の2年ぶり20回目の日本一のニュースを見ながら、親父は多分、今頃お袋を思い出しながら酒でも飲んでるんだろうな、と苦笑。
 原辰徳の熱狂的なファンだったお袋は、彼が選手引退した1995年に死んだ。阪神大震災やらオウム真理教事件やら、すさみまくった世相を目の当たりにした末の原引退だったから、お袋にはそうとうショックだったろう。
 もうちょっと体を大事にして、長生きしてくれてたら、こんな楽しいニュースも見られたのにな、なんてことを考えていると、お袋が今でもどこかでこのニュースを見ているかも、とかいうこともふと考えてしまうのである。もちろん死後の世界や霊魂の存在を信じているというわけではないのだが。

10月30日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る