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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■また上京……?(゚゚)/DVD『刑事コロンボ 魔術師の幻想』/『スパイラル 推理の絆』1〜3巻(城平京・水野英多)ほか
うーむ、まず作画が新人さん(っつーか見るからに同人上がり。『ガンガン』だものなあ)なせいもあるだろうけれど、デッサン狂いまくりの絵のせいでちょっと損してるよ、このマンガ。
確かに、ストーリーやトリックについて突っ込もうと思えばいくらでも突っ込めるけれど、作画に力のある人が関わってたら、もちっと「誤魔化し」が利いたのではないか。
たとえば、例の竹内理緒が「肋骨がないのを爆発で誤魔化す」というトンデモナイトリックである。死なない程度に爆発させるなんて、そんな調整が利くもんかい、という突っ込みはとりあえず置いといて、問題はそんな自殺行為を断行できる心理に、どれだけの説得力を与えられるかだ。
恐らくは「ブレード・チルドレン」という存在そのものに、そんなことをさせるだけの「根拠」が秘められているのだろうけれど、今のところその謎が明かされる様子はないから、キャラクターの「演技」によって読者を納得させる必要が生じてくるのだ。
……アニメ絵じゃムリだよ(-_-;)。いや、役者だってシリゴミするわい。
こういうバカトリック(貶し言葉ではない)は、そのままストレートに描いてもバカバカしくなるばかりなので、成立させるためには、例えば世界観そのものを「歪ませる」ような手練手管が必要になるのだ。泡坂妻夫や森博嗣はそこに一番腐心している。「ブレードチルドレン」という設定がいかにもこの世界の「歪み」を象徴しているようではあるが、いかんせん、まだそれが何なのかはわかっていない。
けれどその謎が気になるほど絵に魅力がないことがやはりネックなんだよねえ。多分アニメ版はこのヘタレな絵を修正してくれてるだろうとは思うけれど、だからと言って、どれほどの説得力が生まれるものだろうか。やはりこれは、マンガネタではなくて小説向きのネタなんじゃなかろうか。
10月28日(月)
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