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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■妻のどこまでも広い背中/『デボラがライバル』1・2巻(多田かおる)/『20世紀少年』9巻(浦沢直樹)ほか
 これは未見だけれど、ほかの「ぼくたちの映画シリーズ」、『友子の場合』や『That's カンニング』なんかは意外なことに(シツレイ)出来がよかった。機会があれば見たいと思ってたのだが、デボラが『ゴジラ×メガギラス』の谷原章介ってのはちょっと違うんじゃないか(^_^;)。でも篠原ともえ出てるし、やっぱり見てみたいなあ(『大怪獣総攻撃』の篠原がよかったからという、どうしても特撮モノに結び付けて評価してしまうあたりが我ながら何ともはや)。
 

 マンガ、浦沢直樹『20世紀少年』9巻(小学館/ビッグスピリッツコミックス・530円)。
 あれ? 「登場少年紹介」にケンヂについて「2000年血の大みそか」で命を落とす、とか書いてあるけど、行方不明じゃなかったの? たしか死のシーンはまだ描かれてなかったと思うんだけどなあ。どこかでケンヂには生きててほしいって気持ち、これ、読者共通の願望だと思うんだけれど、人物紹介でそんなあっさりと打ち消すなよう。
 キョンキョンもなんか廃人っぽくなっちゃったし、これ以上誰にも死んでほしくないんだけど。これからはやっぱりカンナたちに劣勢を巻き返す方向にどんどん行ってくれよ、でないともう、ハラハラし通しで……ってそれだけ浦沢さんのドラマ展開がうまいってことなんだよなあ。
 孤独な戦いを強いられていたカンナもどうやら中国マフィアの協力を得られそうだし(このあたりの展開、『コータローまかりとおる』と似てるけど、困った時の華僑頼りって、そんなに日本は"裏"で中国に牛耳られてるのか)、ついにオッチョとの再会を果たしたし、どんどん盛りあがって行くのだけれど、未だに「ともだち」がなぜケンヂの予言の書通りの世界を作ろうとしているのか、新たに現れた「しんよげんのしょ」は果たしてケンヂが書いたものなのか、解かれていない謎はまだまだ多い。
 その謎が解かれた先にあるものがあまり悲惨なモノにならないように望む。これは「20世紀少年」の夢を描くマンガじゃなかったのか? せっかく「本格科学冒険漫画」と銘打ってるんだから、スカッとした終わり方をしてほしいぞ。
 ……あと、邪推かもしれんが、万博を出してきたあたり、浦沢さん、『オトナ帝国の逆襲』見てないかな?

07月03日(水)
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