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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■伏字伏字伏字伏字〜、伏字大行進、ヤァ!/映画『A*P*E』/『Heaven?』3巻(佐々木倫子)
 この、「アメリカから俳優わざわざ呼んだんだから、出演シーンを多くしてやんなくっちゃ」的なムダなシーンの続出が(というより、それだけで成り立ってる)、見ていてともかくダレるんだよ。だいたい、アメリカ俳優ったって、2線級、3線級のヘボ役者なのは見ていてバレバレで、曲りなりにもラス・タンブリンを使った『サンダ対ガイラ』とは比べるべくもない。
 ネットで検索してもこいつらの出演作、テレビドラマのチョイ役がチラッとある程度だものなあ。せめて女優がよ、色っぽいとかかわいいとかなら、どんなクダラン映画でも、見ててそれなりに楽しめるんだけどさ、トウの立ったただのオバちゃんだもの。ナンシー・アレンを崩して二重顎くっつけたような。
 サービスのつもりか知らんが、映画内映画で撮ってるやつがエロ映画でさあ(そんなんわざわざパッキン女優連れてきて撮るなよ韓国)、下着にガウン一枚で男に襲われまくって(出演シーンはほとんどそのスタイル)悲鳴を挙げて谷間とふとももとパンツを見せまくるんだが、見ててこれほどエッチ心をそそられないエロシーンも珍しい。
 他のシーンも、筋が単純だから、同じカット、似たようなシークエンスを繰り返して尺を伸ばすばかりで、ドラマが全く存在しない。ソウルの街は全てダンボール製で、採石場の岩は全て発砲スチロール。特撮レベルは『ウルトラファイト』か『行け!ゴッドマン』かそれ以下。
 もう、「とほほ」と言うしかない。
 これは断言出来るが、ウチの劇団で製作費十万円ぽっちで、デジカメで撮影しても、これより百倍はマシな映画作れる自信があるぞ。ミニチュアは紙とリカちゃんハウスで充分、着ぐるみなんかいらない、巨大カイジュウはよしひとさんちで飼ってるネコ使えばいいし。タイトルはもちろん『C*A*T』。三日で撮れるな(^o^)。

 調べてみて驚いたんだが、この映画の監督のポール・レダー、あの『ピースメーカー』『ディープ・インパクト』のミミ・レダーの父つぁんなんである。
 このポール・レダー自身、出たがりなのか予算節約のためなのか、映画に映画監督役で出演してるんだが、娘のミミ・レダーも(当時20代前半)、インタビューで父の仕事の照明助手などをちょくちょくやってた、と答えている。ということ箱の『A*P*E』もミミ・レダーが手伝ってたのかも……?
 そうかあ、この映画が、パニック映画をいつかは自分も撮る! と彼女に決意させるインスピレーションの源泉になって、ミミ・レダーに『ディープ・インパクト』を撮らせたのかあ……ってんなわけあるかい。


 マンガ、佐々木倫子『Heaven?』3巻(小学館・1400円)。
 随分前に買ってたんだが、しげが部屋のどこかにほったらかしたまま、適当に山積みした本の中に紛れこんじゃってたので、今まで読めなかった。
 ……他にも『攻殻機動隊2』とか『陰陽師』10巻とか、どこに行ったかわかんない本がゴマンとあるんだがな。探し出して横にどけといてもそれがまた移動させられるので、いつのまにやらまた行方不明。
 もう、窓をつぶして本棚にぶちこむしかないかなあ。

 それはそれとして、この第3巻、「ビッグコミックスプラス1シリーズ」ということで「特製ロワンディシー仕様ミトンセット」というのが透明ケースに入って付いている。
 割高だとわかってても、こういうフロクには弱いんだよなあ。使う予定もないのに買っちゃうのだ。……銭がたまらんはずや。

 それはそれとして(こればっかや)、本編の内容だが、相変わらず主役の伊賀君に恋の芽生える気配もなく、ただただロワン・ディシーでの苦労の日々が描かれている。トレンディドラマだったら、主役がドジを繰り返しながらでも、同僚の女の子と恋に落ちる……という展開が必ずあるもんなんだが、だいたいこのマンガの舞台になってる「ロワンディシー」ってフランス料理屋、ハナからウェイターしかいない。
 唯一いる女性はオーナーの黒須仮名子だけれど、確かに本作のヒロインであり美人ではあるのだけれども、その場のノリだけで料理店を経営しているというキャラクターだから、恋が芽生えるはずもない。

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02月16日(土)
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