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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■夢診断/映画『耳に残るは君の歌声』/『冬の角川アニメ』/『蛇神さまといっしょ』1巻(桑田乃梨子)ほか
 なんか、にゃ〜にゃ〜鳴いてたみたいだけれど、それだけで鬱陶しくなったんで寝た。

 『スレイヤーズぷれみあむ』。
 映画では初めてメインストーリーのガウリィ、ゼルガディス、アメリア、ゼロスが登場するけれど、はっきり言ってストーリー上必要なのはガウリィだけで後はいらん。特にゼロスなんか、いつものように「それは秘密です」って言ってるだけで、ここにいる必然性、ないし。
 こういう「映画版だから顔見せ興行」的なハナシって、よっぽど才能がないとキャラが死ぬんだよね。
 でも、「すぺしゃる」の後もちゃんとナーガが生きてるってことが分ってよかったよかった……って、『スレイヤーズ』シリーズを読んだことない人には何が何やら分らんアニメだろうなあ。

 『サクラ大戦 活動写真』。
 広井にあかほりに藤島にと、思いきり美少女萌え〜なオタク向けなゲームがルーツだから、どんなにシリアスにやったって、基本的にはバカアニメ。
 けれど、「太正十五年」という架空の日本の設定は実は結構いいんじゃないかと思っている。ただ、スチームパンクな世界設定は、唐沢商会の『蒸気王』の方が早いから、やっぱり「二番煎じ」的印象は拭えない。
 他にも欠点は数々あって、ラチェットというキャラクターを出しておきながら、このキャラ設定がどうもイマイチ魅力的じゃなかったりする。
 クール・ビューティで、効率優先の合理主義・完全主義者。
 だからこそ、最後の最後で、事件が全て終わった後で、自分の主義を崩されたと感じた彼女がサクラを殺そうとするのも納得できない展開ではないのだが、それを舞台公演中に演技に紛れてやるってのは、ちょっと「イッちゃって」ないか。
 だからどうもラチェットに感情移入できないんである。しかも、結局みんなの掛け声で凍りついていた心が溶けていくなんてあまりにも適当な結末のつけ方で、ちょっと恥ずかしくないか。
 でも何より納得できないのは、外人なのに全然巨乳でないところだろう。
 ……オタク向けにアニメ作ってる自覚があるんだったら、『トップをねらえ!』のユング・フロイトみたいな演出くらい考えろやい。
 けど、オープニングのミュージカルシーンは、CG使ってヘンテコになった『ミニハムず』よりはるかにハイレベルだ。更にラストが泉鏡花の『海神別荘』とはなんて通好みな。
 メインストーリーはどうでもいいから、最初と最後だけ楽しもう。
 ……煙管かい(^_^;)。


 帰宅して、買いこんできたマンガやらDVDやらを片っ端から見る。
 世間では不審船がどーのこーのと喧しいが、こんな解りきった事件まで、遠回し遠回しに報道してるのを見るのは腹立たしいので無視。


 マンガ、桑田乃梨子『蛇神さまといっしょ』1巻(白泉社・410円)。
 今更だけれど、桑田さんのマンガがこれだけほのぼのした雰囲気なのにどうしょうもなく切なくなるのは、恋する男女の間に横たわる壁というか溝が、ほとんど乗り越えることが不可能に思えるくらい、高かったり深かったりしてるせいなのだ。
 『恐ろしくて言えない』の女の子は二重人格で、これはなんとかハッピーエンドになったけれど、そこまでにものすごい紆余曲折があったろうことは想像できる。
 私の桑田マンガベスト1『ほとんど以上絶対未満』は、相手が女に変身しちゃったかつての親友だ。いくら恋したって、愛することが友情を裏切ることになるんだから、この恋、成就するはずがない。
 ほかにも相手がホモだったり幽霊だったりと、もしも作者が内田春菊だったら、『南くんの恋人』よろしく、どっちか一方を殺すしかないってくらいに、恋する二人の仲は常にカタストロフを予感させている(幽霊はもともと死んでるが)。
 で、今度は「神様と人間の恋」だものなあ(蛇神だけど)。
 ……永遠に存在する神様と、年老いて死ぬ人間とじゃなあ。結末見えてるじゃん。
 「オレとずっといっしょにいてくれ」
 と千沙の手を握る蛇神さま。
 「逆だよ蛇神さま」と答える千沙。

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12月22日(土)
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