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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■「ピー」って口で言わんでも/『ワンピース』21巻(尾田栄一郎)/『うまんが』1巻(新井理恵)ほか
 しかし一歩間違えればエロになりそうなギリギリの線で成り立ってるよなこのマンガ。まあ、謎の幻獣(って馬のぬいぐるみじゃん)「まくまく」がどこから来たかなんてのは実はギャグマンガなんだからど−でもよかったりする。ともかく主役の皐月がどれくらいまくまくに振り回されるかを見るのが眼目なんだから、もっと舞台を町内だけに留めずに広げていったら面白くなるんじゃないかな。
 

 CSファミリー劇場『火曜日の女・ある恋人たち』第1回。
 なんつ−か、こーゆー昼メロっぽいの、そうそう見ないんだけどね。
 ふとタイトル字幕見たら、原作がノエル・カレフじゃないの。『名も知れぬ牛の血』なんて、読んだこともない。
 どうやらこの『火曜日の女』シリーズ、知る人ぞ知るミステリーシリーズだったらしい。アンドリュー・ガーブ、ウィリアム・アイリッシュ(コーネル・ウールリッチ)、ビル・S・バリンジャー、シャーロット・アームストロングという海外作家(しかしアイリッシュを除けばマイナーどころばかりだ。原作権料が安いからかな)、松本清張、夏樹静子、笹沢左保、小峰元、横溝正史などの日本作家の原作を脚色したものと、オリジナル作品とで構成、ほぼ5年に渡って、今で言う「ミニシリーズ」を製作している。
 しかも、オリジナルの脚本家たちも、現在の目で見ると驚くようなラインナップである。
 生田直親、松木ひろし、石松愛弘、佐藤純弥、松田寛夫、小山内美江子、菊島隆三、池田一朗(隆慶一郎)、鎌田敏夫、市川森一、山田正弘、佐々木守、津田幸夫、降旗康男、澤井信一郎、倉本 聰、中島丈博、松田寛夫、池田一朗、桂 千穂。
 なんちゅーゼイタクなシリーズ。当時もう少しトシ行ってたら絶対ハマってたよなあ。

 しかし放映されてたのが昭和46年じゃ、さすがに私もまだ子供で、大人向けのミステリー番組を見るにはムリがある。このころはせいぜい乱歩の少年探偵団シリーズくらいしか知らなかったし、横溝正史に出会うのは翌年だ。多分、クリスティーだって読んじゃいない。NHKの『明智小五郎事務所』も、何回かは見ていたが、ちょっとオトナのムードについていけなかった。
 それがいきなリノエル・カレフに惹かれるわきゃない。
 主演の大空真弓の息子役が竹尾智晴なんだが、これってバイキンマンの中尾隆聖だよな。この手の番組って、結構、昔の声優出演度が高いんで、なんかそっち方面で見てしまう自分がちと情けない。
 なんか大空真弓の息子が事故にあって、それから家庭に不協和音が……って感じの出だしだけど、第1回だけじゃまだ先が見えないので、筋の感想は全話見てから書こう。


 『ファミリー探検隊』 金子修介。
 ああ、しまった、もうパート3だ。前2回、金子さんが何を話してたか、聞き損なっちゃったなあ。
 もうあちこちのメディアで語ってるとおり、「今回は悪役としてのゴジラをキチッと書こうと」とか「前々から新山千春を狙っていた(主演女優としてね)」とか、なかなか挑戦的な喋りを披露してくれてるが、肝心の特撮映像の紹介が少ない。
 特に今回、「あまり見どころを見せすぎても」って判断なのか、それとももう「ゴジラの取材なんて」という反応なのか、メディアへの露出が少ない気がするんだがどうだろうか。イメージが固定化してる作品をヒットさせるには、「以前とどれだけ違うか」ってことをガンガン宣伝していかないといけないと思うんだけど、その辺、東宝はよくわかってないんじゃないか。


 『劇画ゴルゴ13』第7話「キャサワリー」。
 これは、実写の高倉健版でも千葉真一版でもなく、ましてやただ角ばっただけのヘリコプターが飛んでた自称CGアニメとやらのヘタレ作品でもない。
 劇画の原画にコンピューター処理を施して、セリフや効果音などの文字部分を消して背景を書き足し、さらにコマを彩色した上で、テレビ用に撮影したっていう珍品なのだ。
 まあ、大島渚の『忍者武芸帳』に近い作りだね。アニメにするより安上がりって発想で作ったのがミエミエだ。
 でもゴルゴの声が小川真司ってのは外れすぎてないか。
 平田博士だぞ幻夜だぞプロフェッサーギルだぞ(実写のチョイ役、数知れず)。あまり骨太な役は似合わないよ。

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12月04日(火)
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