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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■「“ブラック”ユーモア」って言葉も差別表現だってさ/LD『道場寺・火宅』/『Q.E.D. 証明終了』11巻(加藤元浩)ほか
そうでもないんじゃないかとは思うが、反応はしにくいというのはわかる。私はいちいち「この謎の文句はなんなんだよ」と突っ込み入れられるが、ただ読んでるだけの人が毎回質問するってのも難しかろうからなあ。
じゃあ、私が解説してこちらの日記にアップしていくことも考えてはみたのだが、その場合ちょっとマズイ点があってできないのだ。……いや、私の本名(&愛称)が実は巧みに(?)織り込まれてるんで、それがバレちゃ困るってことなんだけどね。
8時過ぎにはもう、疲れ果てていて眠くて仕方がなかったのだが、しげが「私が帰ってくるまで起きててね」なんてトチ狂ったことを言ってくる。
「帰ってくるまで」って、午前3時じゅねーかよ。そこまで起きてられるか、と思っていたが、寝て起きたらピッタリ3時なのであった。いやもう、しげの喜ぶまいこと。でも、別に私の相手をするでもなく、そそくさとパソコンに向かってるのな。起きてる意味ないじゃん。
……しかし、最近3時に目が覚めることって多いんだよなあ。私のカラダはしげのライフサイクルに合うようにいつの間にか改造されちゃってるのであろうか(-_-;)。
LD『道場寺・火宅』、ちょっと用があって久しぶりに見返す。
川本喜八郎さんもホントに数年に一本くらいしか新作発表してないけど、食べていけてるんだろうかと心配。
人形アニメーションはセルアニメ以上に残像表現が作れないので、風などの表現がどうしても不自然になる。川本さんが『今昔物語』などの古典に取材したのは、多分意図してのことではなかろうが、この違和感が逆に一つのムードとなっていて、ずいぶん緩和されている。『鬼』が傑作たりえたの理由は、更に歌舞伎・能の所作を人形の演技に取り入れた点にもあるだろう。
でも実は川本さんの作品で私が一番好きなのは、安部公房原作の切り紙アニメ『詩人の生涯』だったりする。寓話化されてはいるけれども、露骨過ぎるくらい労働者革命を賛美している作品なので、本来私の好みの作品にはなり得ないはずなんだが、一枚のジャケツに変化した老母が息子の命を救い、みながジャケツを纏っていくエンディングはやはり感動的だ。『ホルス』みたいに「みんなで剣を打つ」ってのが青臭く偽善的で押しつけがましいのに対して、本作のように「それはやはり感動的な光景ではなかったか」と疑問形で提示してくれた方が、ずっとこちらのココロにスッと入りこんでくるものだ。
マンガ、加藤元浩『Q.E.D. 証明終了』11巻(講談社・410円)。
11巻まで続いたってことはちゃんとこの作品を読んで評価してる人がいるんだ。よかったよかった。相変わらず絵はヘタだけれど、プロットはしっかりしてる。……そうなんだよなあ、この人の作品、マンガじゃなくて小説にした方が生きるトリックが圧倒的に多いのだ。
特に『冬の動物園』はマンガ向きじゃないよ。絵にしたらどうしてもウソっぽくなっちゃうもの。でも小説で書いてたら、短編ミステリの秀作として評価されただろうな、きっと。
『寄る辺の海』も、もう少しページ数に余裕があって、個々のキャラクターを書き込めていたらもっともっとよくなったのになあと思うと惜しくて惜しくて。いや「惜しい」ってことはやっぱりスゴイことなんですよ。だって、『コナン』も『金田一』『探偵学園Q』も、この『Q.E.D.』のレベルには遠く及んでないんだから。
11月19日(月)
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