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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■エロに偏見はありません/『伊賀の影丸 邪鬼秘帳の巻(上)』(横山光輝)
「触った時の皮膚感というか、感触が感じられるような絵が描きたい」なんて言ってるのも頼もしい。エロマンガの本質がちゃんとわかってる発言だ。
『快楽天』あたりを狙ってるそうなんで、もし数年後に「鴉丸誠」という名前を見かけることがあったら、ぜひ買ってあげてください。本人は純でスケベな美人です♪
帰りが遅くなった上、ぶっくたびれていたので、日記も書けず、『ナジカ電撃作戦』もビデオを仕掛けたまま、そのまま落ちる。
更新が遅れるとそれだけあとでヒイヒイ言う目にあうのだが、いたし方もない。
マンガ、横山光輝『伊賀の影丸 邪鬼秘帳の巻(上)』(秋田書店・300円)。
『伊賀の影丸』も多分全巻は読んでないんだよなあ。
秋田書店刊行のサンデーコミックスの類は、子供のころたいてい貸し本屋で借りて読んでたから、手元にあるやつはごく少ない。あってもたいてい親に捨てられた。手塚治虫の『W3』や『どろろ』、石森章太郎の『サイボーグ009』、赤塚不二夫の『おそ松くん』、楳図かずおの『猫目小僧』と言った一連の作品も、全て貸し本で読んでたんで、単行本で買い揃え始めたのもずいぶんあと。『おそ松くん』は巻数が多すぎて、未だに買えていない。絶版になってるのも多いし、発行されてても『どろろ』や『009』は差別用語に引っかかる部分は削除訂正がされてるし、今となっては手に入らないものも多い。
『影丸』も阿魔野邪鬼の話はいくつか読んだ記憶があるんだが、ラスト、結局影丸は邪鬼を倒せたのかどうか。ご承知の方は多かろうが、この「不死身の邪鬼」のもとネタになったのは、山田風太郎の『甲賀忍法帖』に登場する薬師寺天膳である。こいつを倒すのにはもう一つ上を行く一種の超能力と言ってもいいワザが必要だったのだが、影丸にそんな能力はない。結末を知りたいが、どうやら現行の単行本はどれも「不完全版」らしいのである。
完全版が出るまではと待ち続けて30年、いい加減で「横山光輝全集」が企画されてもいいと思うのだが、作者がイエスと言わないのだろうか。
今回の話も、影丸最大のライバルたる邪鬼の面目躍如、秋月藩乗っ取りをたくらむ黒木彈正の配下として暗躍しつつ、秘密を知るものとして密かに彈正に雇われた忍者集団土蜘蛛党とも渡り合い、そのウラをかいていく。
ただ不死身と言うだけではない知者なのだ。そこに幕府隠密の影丸も絡んでくるのだけれど、実質的な主役は影丸ではなく邪鬼。いや、この権謀術数、二転三転するストーリー展開、たとえこれがいくつかの先行作品を参考にしているとしても、40年以上も前のマンガとは信じがたいくらいだ。
やはり40年前に『伊賀の影丸』は東映で、松方弘樹主演で映画化されているが未見のまま。LD出た時買っときゃよかったかなあ。阿魔野邪鬼は山城新伍が演じてたそうだか、見ないで言うのもなんだがミスキャストだったんじゃないか。ちゃんと不死身にしといたんだろうか。
11月08日(木)
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