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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■デリケートにナビして/映画『紅い眼鏡』/アニメ『ターザン』/アニメ『サイボーグ009』第4話ほか
 原作ファンには先刻ご承知の0010の設定だが、先週の予告編でもちゃんと隠してくれていた。こういう細かい配慮も、今回のアニメ化が決定番と言いたくなる根拠の一つ。
 001が睡眠中、009が負傷中という中で、残りの00ナンバーサイボーグたちが一致協力して0010に立ち向かい、あわやというところまで追いつめる描写は、原作にないオリジナルだが、これがもう盛りあがること盛りあがること。
 樹木の間を縫うように移動することで、0010の加速装置の効果を減殺し、空中に飛び出したところをすかさず攻撃、海に叩き落して電撃をも使えなくする。ああ、なんてチエのあるシナリオ! シナリオにはやはり知性が必要なのだ!
 そしてそこでついに0010の秘密が明かされ、それからは原作通りの展開になるのだが、このつなぎが実にスムーズで違和感がない。
 ちゃんと原作の名セリフも使ってくれてるんだから、ねえ、おいちゃん!(だれや)
 原作の換骨奪胎の見本のような展開は、もう生きてこのアニメが見られてよかったと言いたくなるほどに感激的でありました。

 で、今回判明した原作にはない超オドロキの新設定。
 009を看病する003が告白する。
 001から004までの四人は、プロトタイプで、大戦直後に改造が行われ、そのときから彼らの時間が止められてしまったのだとか。
 003が淋しく微笑んで呟く。
 「……こんなおばあちゃんでがっかりした?」
 009はただ黙っていただけだった。
 しかし、それではいけない! 誰かが003に返事をしてあげねば!
 そうだ、私が代わりに答えよう!
 「そんなことはないよ003、君はきれいだ! 美しい! 星よりも月よりも太陽よりも輝いているよ! 本当に眩しいくらいさ!」
 何を言ってるんだ私は!
 ……ああ、旧知のキャラだというのにこうも簡単に転ぶことになろうたあ思わなかったぜ(^_^;)。
 マジメなことを言えば、これで004のベルリンの壁のエピソードが描けるようになったってことだよな。……でも003の兄ちゃんのジャンはどうなるんだろ? 爺さんで登場させるのか? 008あたりは傭兵経験があるような設定に変えられるのかなあ。


 穂稀嬢をしげの車で送って志免まで。
 穂稀嬢のナビが、裏道細道を選ぶ初心者泣かせのもので、しげはしょっちゅう「くわーっ!」とか「なんだとーっ!」とか叫びながら運転している。
 「あ、その道、行って下さい」
 「……暗いやん」
 「信号のある道、嫌いなんですよ」
 「……信号のある道、選んでくれえええ!」
 私もそう切に願いたい(ーー;)。
 初心者ができるだけ安全運転を心がけるのは当たり前の話だが、乗ってる人間は案外乗り心地が静かなものだから、つい「運転がうまい」と錯覚してしまうのである。穂稀嬢、「彼の車に乗ってるより断然いいですよ」と言うが、しげは慣れてないからおとなしいだけなんだってば。今まで事故が起きてないのは僥倖だって面もあることを、しげの同乗者になるなら知っておいてほしいのである。
 でも穂稀嬢の彼氏、そんなに運転が荒いのだろうか。なんでもサイドブレーキに助手席の穂稀嬢の手を乗せさせて、その手ごとブレーキを握って運転してるそうだけど。……危ないことなの? それって。


 穂稀嬢を送り届けたあと、帰り道で「ほんだらけ」という古本屋による。
 サトウハチローの『トコちゃんモコちゃん』が100円だったので思わず狂喜。でもサイフを持ってこなかったので、しげに買ってもらう。
 駐車場から車を出すときに、しげ、電柱に車のケツをぶつける。幸い事故と言うほどのものではなくて、電柱にも車体にも全く傷がついていなかったが、しげはしょっちゅう後方確認を忘れているので、そのうちどこかでカマを掘られることになりそうな気がする。
 あと、夜はちゃんとライトをつけようね。 

 先日に引き続き、晩飯は「スタミナ太郎」。
 けれど前の轍を踏まぬよう、焼き肉は控えめにして、おかずを何種類も取り揃える。しかし、出物が多くて、生活費が苦しいときに限ってこうゼイタクをしたくなる心理って、一体何なんだろねえ。



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11月04日(日)
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