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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■さらば長嶋/『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 始動編』V&W(安彦良和)ほか
 そして「時代」は終わったのだ。

 ……いかんなあ、まるで長嶋が死んだみたいだ。
 でももうお歳だし、長嶋が死んだらオレ、本気で泣くかもなあ。
 それから、私は王・長嶋のファンではあるが、巨人軍のファンではないので、来年以降はますます野球中継を見ることが少なくなると思いますが、巨人ファンのみなさま、悪しからず。
 新監督は原辰徳がヘッドコーチから昇格だってね。お袋は原の大ファンだったけど、私には全く興味がわかない。……三年で江川に交替に一票(^^)。 

 しげに電話したら、やっと通じた。でも電話の向こうの様子でもハッキリと分るくらいに相当デキあがっている。
 「あはははは、ウン、も少し遅くなる。うふふふふ、2次会にも誘われちゃってさ。きゃははははは、でもそこまでは付き合いたくないし。くくくくく、適当に帰るから」
 帰れるのか? オイ(・・;)。


 『ニュータイプドットコム11月号増刊 ガンダムエース 2001 Autumn No.002』。
 やっぱりメインは、安彦良和『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 始動編』V&W。
 ……ああ、生きてて良かった生きてて良かった生きてて良かった生きてて良かった生きてて良かった。

 ちょっと背中を貸して? (* T-)(;^_^) 背中ないんですけど……。

 ストーリーは知っている。
 大きな変更はない。「オリジン」と謳ってはいるがこれがアニメの「コミカライズ」であることには違いがないのだ。
 なのになぜ私はこんなに感動しているのか。
 ほんの少しの脚色が、かつて見逃していたあの演出の意味を、キャラクターたちの心の動きを改めて私たちの目の前に披露してくれる。
 ガンダムが立つ。
 しかしそれは「大地に立つ」という勇壮なものではない。その姿はまるで幽鬼にも似て、これからアムロ達を翻弄して行く運命を暗示するかのように不気味だ。
 シャアが語る。
 「認めたくないものだな。自分自身の若さゆえのあやまちと言うものを……」
 しかしそう言うシャアの口もとはやや微笑んでいる。
 そしてムサイから音もなく発射されるメガ粒子砲。
 このセリフはこんなに淋しいセリフだったのか?
 セイラが嘯く。
 「宇宙のチリになってしまえばいいんです」
 ああ、あのカイに浴びせた「軟弱者」というセリフ、あれはキャスバル兄さんを唯一の「男」と見ていたセイラのトラウマから逃れられない叫びであったか。
 セイラの強さと、冷たさと、優しさは、みんなキャスバル兄さんを追い求める心から発していたのだ。
 アムロが呟く。
 「また……だ」
 白い闇に一瞬とらわれるアムロ。ニュータイプへの発現はもう始まっているのだろうか?
 そして再びシャアが笑う。
 「見せてもらおうか……連邦軍の新モビルスーツの性能とやらを……」
 赤い彗星が迫る。
 ひとコマ目、小さく。
 ふたコマ目、やや大きく、星の粒子を背後に流して。
 さんコマ目、赤いボディに単眼がピンクに輝く。
 ああ、アムロは、ホワイトベースは、シャアの猛攻を防げるのか!?
 結末を知っているのになぜこんなに燃えるんだ!

 やはり本作には「オリジン」の名が相応しい。
 シェークスピアの戯曲が時を経て幾度も様々な演出で再構築されるように、これは「安彦演出」によるアニメシリーズとも劇場版とも違う、唯一無二の『ガンダム』なのだ。
 

 『ガンダム』読んでて興奮したせいか、風呂に入って上がったらドッと疲れが出てきた。横になっていたらそのままガクッと熟睡。昨日も寝たの8時ごろだったけど、なんだか夜遅くまで起きてられなくなっちゃったんだろうか。
 目を覚ますともう午前3時。
 しげはまだ帰ってきていない。相当遊んでるなと思い、電話をすると、「今からカラオケ、3次会〜」だと。
 うひゃあ、私もしたことないのに先に女房に朝帰りされてしまうとは。私と言うものがありながら浮気だわ浮気だわ浮気だわ。

 ……しげのまねして「不幸な夫ぶりっこ」しても全然つまらんな。どうしてしげはワザとジェラシってみせるのかなあ。


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09月28日(金)
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