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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■「檸檬」って書ける?/『BLACK JACK ILLUSTRATION MUSEUM』(手塚治虫)ほか
 あまりしげが淋しがるので、しげと二人でDVDを見ることにする。
 『ハレのちグゥ』の続きも見たかったのだが、しげの希望に合わせて、ジャッキー・チェンの『プロジェクトA』セットを見ることに。
 テレビで見たのももう随分古い話なので、筋は殆ど忘れていて新鮮。
 ただ、声が北京語と広東語、どちらもジャッキー本人の声ではなく他人のアテレコなので、どうにも違和感がある。
 それならいっそのこと石丸博也の吹き替えで聞きたいのだが、このDVD、アチラのストレートなコピー版なので日本語吹き替えが付いてない。
 セットで割引になってるのはありがたいのだが、「ジャッキー=石丸」ってのは日本ではほぼ定着してるので、それくらいのサービスはしてくれてもいいんじゃないかって思う。『ゴージャス』にはちゃんとついてるんだし。
 十数年ぶりに見返すと、ジャッキーの代表作と言われながら、まだまだ演出などに荒削りなところがあるのがわかる。アクションの見せ方も、もっとアングルに凝ってほしいなあ、と思うところしきり。 
 見ているうちにコテッと落ちて寝入ってしまった。
 おかげでこの日は相当な早寝。8時くらいに寝たかな。
 ……当然、朝は2時ごろに目覚めてしまったのであった。
 まあ、寝惚けながら日記を書かずにすんだけどね。


 マンガ、佐藤竜雄原作・滝沢ひろゆき漫画『学園戦記ムリョウ』4巻(NHK出版・500円)。
 最近、出版ペースが早いなあ。来月にはもう5巻が出るって言うし、月イチくらいで出してるじゃん。
 そのワリにNHK、出した単行本、たいてい初版だけですぐに絶版にしちゃうのな。『飛べ! イサミ』を復刊するくらいのことしてみい。
 で、今巻はなんとその「イサミ」の孫たちがゲスト出演。「三代目しんせん組」だと。名前はやっぱり「イサミ」「トシゾウ」「ソウシ」。……あの一族は代々同じ名前を踏襲させてるのか(^_^;)。てゆーか、三人の名字が違うってことは、じいちゃんのトシゾウもソウシも、イサミをモノに出来なかったってことかい。情けないぞ。
 更に言えばイサミはやっぱりスパッツ。……学生服やセーラー服がアンティークになってる時代だっちゅーのに、スパッツだけは生き残ってるってか。ううむ、恐るべしスパッツ。
 ああ、でもこうなると本編のアニメのほうにもイサミたちを出してほしいぞ。そしたらたまにしか見てないアニメ版のほうも毎週見てやるのに。


 手塚治虫『BLACK JACK ブラック・ジャック ILLUSTRATION MUSEUM』(秋田文庫・950円)。
 うわああ、文庫だってのに千円近くするなんてメチャ高。
 けれど、今まで単行本に収録されたことのなかった『ブラック・ジャック』の扉絵だけを完全収録しているこの本、カラーページも全て再現、それどころか、BJが他の手塚作品にゲスト出演しているぺージまで特別収録していて、編集者のこだわりがヒシヒシと伝わってくるツクリになっているのだ。
 手塚さん自身、ブラックジャックの過去はあとから考えたとか言ってるが、カラーページを見ると、第4話の段階で既に顔の皮膚の色がツギメから黒かったりしている。これは「黒人の友達の皮膚を移植してもらった」って設定のためなんだけど、「全てあとづけ」ってのは手塚さん流の「照れ」であって、ホントは相当量の設定を考えていたのだろう。
 けれど、一読して、よくもまあ、これだけバラエティに富んだ雰囲気の表紙を書き続けられたものだと感心する。怪奇ムードあり、メルヘン調あり、ギャグ調あり。
 ご子息の手塚真さんの絵を表紙に使ったものや、アニメ『バンダーブック』のセルをそのままトレスした珍品もある。
 何より目玉なのは、手塚プロ製作のアニメ『S09』に手塚さん自身が描き下ろしたイラストが全て収録、ストーリー解説付きでその筋を楽しめるということだ(ブラック・ジャックはチョイ役だけど)。

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09月27日(木)
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