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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■リアル・ホームズ/『トンデモ本の世界R』(と学会)/『けだものカンパニー』3巻(唐沢なをき)
 でも、それを「本物」「偽物」という観点で見るのはどうかなあ。巨匠の作品は確かに自然なんだけどさ、ADのそれとハッキリわかる未熟さってのも、シロウト戯曲家のハシクレである私にはどうしても共感を覚えちゃうのよ。
 どう見てもB級、どう考えてもヘタレ、だからこそ「好き」だってものは誰にでもあろうし、ゲージュツだのアートだのより、そんなものの方が感性に訴えかけてきたからこそ、オタクになっちまったやつらって、世の中にはたくさんいるだろう。
 たとえ「本物」がどちらか解っても、「好きなヘタレ」を選ぶ。それでいいのではなかろうか。
 で、その「へタレ」を選んだのが浜田雅功と坂東英二。この二人、次の「ユトリロの絵を見分ける」でも外しやがった。
 本物ばかり当てつづけてたのは、山咲千里と水野美紀。おお、奇しくも「ガメラ」女優の対決。でもラストの「エビチリ」と「ザリガニチリ」を食い分ける問題で山咲千里はどん底に沈んだのであった。……ザリガニってどんな味がするんだよ。


 CS『こみっくパーティー』『マイアミガンズ』のことを書くスペースがまたなくなった。いやまあ、とりたてて書くほどのことはないんで、まあ「バカアニメ」は好きだよってことで。


 『キネマ旬報』10月上旬号、例の「『キネ旬』、角川が買収!」の件について、詳しい説明。
 てっきり、経営不振で身売りせざるを得なかったのかと思っていたら、そういうわけではなかったよう。
 本当に存続が危ぶまれていたのは、1960年代の映画産業自体が斜陽化していた時期で、そのとき松竹の城戸四郎社長の知人だった上森子鐵が株を買って、経営を立て直した。
 そして1989年に上森氏が亡くなって、株は「文化事業に理解がある」ということでセゾングループのSSコミュニケーションズが譲り受けた。
 けれど、バブル破壊後、セゾンは文化事業の縮小を決めて、株を角川に再譲渡、という過程になったということだ。
 今回のことはあくまで親会社のSSCの事情であって、『キネマ旬放射』には変化はない。まあ、元から提灯記事が多い誌面ではあったし、これで角川系のアニメなんかがより特集されたりするようになったからって、中身がよくなったとか悪くなったとか一概には言えまい。
 ダサイ誌面をもちっとなんとかしてほしいとは思うが。


 と学会著『トンデモ本の世界R』(太田出版・1554円)。
 タイトルのRに意味はなく、来年は「S」に、再来年は「T」になる予定だそうな。3番目は「SS」、4番目は「スターズ」になるかと思ったのに(^^)。
 ああ、これが某氏の日記で、某氏の原稿の入稿があまりに遅いので、某氏が代筆したという例の本なわけだね(←三つの某氏は全部別人です)。
 でも代筆された某氏の文章、一読するとまるでホンモノ。某氏の描写力が見事なのか、それとも、ギリギリになって反省した某氏が原稿を差し替えたのか。
 でもなあ、まさか私がこの某氏と『○○○○○○○○○』を通じて関わることになるとは夢にも思ってなかったからなあ。
 実際、この事件を知っていて、某氏がこんな人だと知っていなけりゃ、いい加減な私のこと、きっと○○○○○○○○○○○○○○に違いないのである。

 巻頭で俎上に上げられてるのが、わが博多の誇る(誇っていいのか)小林よしのりの『戦争論』。
 先に書いておかないと絶対誤解を招くだろうな(^_^;)。
 あのですね、『戦争論』の歴史認識がデタラメである、という点では、私も山本弘さんの批判を聞くまでもなく、その通りだと思ってるのよ。
 「南京大虐殺が完全な捏造」ってのは絶対ウソだって“実感”できるしね。
 いや、だってさ、「精神主義」が大好きな連中、今でも腐るほどこの日本にいるのだもの。そいつらが寄せ集まっててさ、戦闘で仲間をたくさん殺されてるんだよ? しかも敵は「三等民族」ってバカにしてる中国人だし。
 復讐心に燃える日本軍が、敵が降伏したからって、虐殺を行わないわけがないよ。それに、数日後、陥落した南京を視察するために、皇族の入城が予定されていた。民間人の中に不穏分子が紛れこんでいたら、どんな事態になるか。

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09月25日(火)
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