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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■気がついたら食ってばかり/映画『カウボーイビバップ 天国の扉』
テレビシリーズを見ていてそこまで気づいておかないと、イチゲンさんには「なんだこの映画は?」ってことにしかならんのじゃないか。
シメのセリフも「あなたのいる世界はホンモノですか」って、使い古された不可知論。質問の意味まで考えて書けよ、脚本家。
帰り道、しげが唐突に「『火星人刑事』面白かった?」と聞いてくる。
新登場キャラのイザベルもインパクトが弱かったし、昔ほど面白くはないなあ、と言ったらしげも同感のよう。
「いろいろシバリが多くて本領発揮できないんじゃないか」と言うと、しげは「面白いからいいと思うんだけどなあ」と不満のよう。
この「おもしろけりゃいい」というコトバを世間のマジメ人間はすぐ「だったらヒトを傷つけてもいいのか」と置き換えてしまうのである。そういうやつらに限って、自分がコトバの欺瞞を行っていることに気づいていない。
作者はもちろん「面白い」ものを書こうとしているのだが、読者が絶対に「面白く」反応してくれるわけではない。同じように、全ての読者が「傷つく」ようなこともありえないのである。
この「ありえない」ことを前提に自分が絶対的に正しいと主張するマジメぶりっこの既知外がどれだけ多いことか。出来あがった作品を批判することはもちろん自由だが、その表現活動を制限しようとすること自体がファシズムだってこと、もちっと声高に言ってやってもいいと思うんだが。
夕食は近所のCOCO壱番屋で、しいたけの肉詰めカレー。
しげも同じものを頼むが、「最近しいたけの肉詰めがはやってるね」と言われて、キョトンとする。はて、そんなもんがはやってたっけ。
「あ、茄子の肉詰めだった」
ああ、最近コンビニで売ってるやつのことか。それにしても、別にしげが好きで食ってるだけで、それは単にマイブームって言うんじゃないのか?
しげに今日から日記を付けさせることにする。
あまりにもしげの物忘れがひどいので、「備忘録」を付けろと言ったのがことの始まり。私が自分のこの日記に好き勝手なことを書いているから、しげの反論の場がないとなあ、ということもある。
もう一つ言えば、「少しは文章の練習をせい」と言うこと。
日頃の喋りを聞いていても、コトバとコトバの間に脈絡がなく、「いつ、どこで、誰が、何を、どのように行ったのか」が全然解らんことも多いのだ。
日記を読んで、「これ何のこと? という疑問があったら、読者の方々にも遠慮なく突っ込んでいただきたい。
エロの冒険者さんから、AIQのパティオのパスワードを教えてもらう。
AIQのヒミツの会話は、ここで自由に出来るわけだ。なんとなく会員制のヒミツクラブに入ったようでワクワクしてしまうが(おいおい)、クセになっちゃったらどうしよう。って何がだ。
ところが、何度パスワードを打ちこんでも全然中に入れない。
半角全角、色々変えて試してみるが、効果は全くない。
パ、パソコンに嫌われているのだ、ネットが私の秘密を嗅ぎつけて、私を拒絶しているのだ。
思わずしげに聞こうとしたが、既にしげはグースカ寝てしまっている。
30分ほど格闘してついに諦める。
……認めたくないことではあるが、『電脳炎』のパソコンオンチの課長さんと自分とが自然にダブる。ひいんひいん。
冷蔵庫を覗くと、しげが買ったまま手付かずのオニギリが残っていた。「あれは私のだからね。絶対食べちゃダメだからね」とさんざん念を押していたやつだが、キレイさっぱり買ったことも忘れているのである。
もう賞味期限、二日も過ぎてるのになあ。
もったいないので仕方なく食ったが、既に米は硬くなっていてパサパサで美味くもなんともないのであった。
……これだから「備忘録」が必要なんだってば(-_-;)。
09月22日(土)
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