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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■祝日には旗を。私は出さんが/『クラダルマ』1・2巻(柴田昌弘)ほか
 好きな女を助けに来て、逆にシャクティ教団に獣人に改造され、無駄死にどころか足手まといになって殺される太刀掛なんてキャラを見てると、この作者、もともと自分の作ったキャラに愛着持てないタイプなんじゃないかって気さえしてくるぞ。
 そういう展開は和田慎二だけにまかしとけばいいのに。


 CSファミリー劇場、『チャンピオン太』第1話『死神酋長』。
 昨年、『オタクアミーゴス』でアントニオ猪木の登場シーンを中心に見ていたのだが、改めて全編を見ると、脚本のいい加減さがよく解る。
 なにしろ、出だしからして物語のセオリーってものを全く踏んでいない。
 来日する死神酋長(猪木)、プロモーターは「あの憎い力動をやっつけちゃってくださいよ」なんて言ってるが、何が理由でそんなに力道山を憎んでるのか一切の説明がない。
 肝心の主役、太と力道山の出会いのシーンも全くない。いきなり、力道山のジムに太はいるのである。
 酋長を呼んだプロモーター、なぜか孤児院の権利も狙っていて、イヤガラセをするのだが、そこへ偶然通りかかった太にコテンパンにやられる。
 その孤児院にはルリ子さんという可愛い少女(タイガーマスクと同じやん)がいるのだが、せっかく助けてもらったのに、「乱暴する人嫌いよ!」と太は嫌われてしまう。
 ……コラ、女、助けてもらえなかったらオマエが危なかったんだろうが。
 プロモーター、復讐のために、いきなり「暴れ牛」をけしかける(ツクリじゃないぞ、本当だ)。
 この牛が私には可愛い雌牛にしか見えないのだが、太はこの牛を投げ飛ばし殺してしまう。ああ、哀れ(このワザがノックアウトQであることが説明される)。
 ……これ、やっぱりマス・オーヤマの話を元にしてるんだろうけど、江戸時代じゃあるまいし、現代日本で「暴れ牛」はないだろう、「牛」はよ。
 あまりに無理がありすぎるが、設定を変えられなかったのは原作の梶原一騎の意向なのか?
 更に腹が立つのが、ルリ子さんの態度。先ほどとは一転して、「ありがとう太さん!」。……オイ、コラ、このアマ、牛なら殺してもいいんかい。
 この後、試合があって酋長は力道山に敗れるが(おいおい、酋長のモヒカンのカツラが脱げてるがな)、ジムに復讐のために殴りこみにきた酋長、太のノックアウトQに破れる。この時、酋長、というか猪木の顔に「牛」がオーバーラップするのが大笑い。
 ……なんだか書いてるだけでバカな話、としか思えないが、これ、CSで全部ちゃんと放映する気だろうか。
 ちなみに、力道山の声は、塩見竜介氏がアテレコしておりました。
  

 『水戸黄門』最終回、市川崑のオープニングを見て、しげ、ウケている。見事なくらい、音楽に合ってないのだもの。
 最終回ということで、藤井紋太夫が死ぬのだが、史実と違って、なんと黄門に切られずに、切腹してしまう。黄門を殺人者にはしたくない、という配慮かもしれないが、こういうのを姑息な手というのだ。
 改めて史実を知った者には、「黄門って、本当はただの人殺しだったんだ」と逆に悪い印象を与えてしまうだけじゃん。


 WOWOW、急遽、相米慎二監督の追悼特集で『ションベンライダー』をオンエアー。
 なんだか二十年振りくらいに見たが、やっぱり全然つまらない。
 いじめっ子が誘拐されたからって、そいつを助ける主人公たちの気持ちが画面から伝わってこないのだ。
 ……アップの使い方も知らないドシロウトなのか?
 なぜ押井守はこんなクズ映画にコンプレックス抱いちゃったかなあ。謎だなあ。

 『ドリフ大爆笑』などを漫然と見ながら寝る。
 もう意識が混濁していたので、内容はあまり覚えていないが、長山洋子、伊藤智恵理、松本伊代、といったアイドルの歌、全然知ってるものがない、ということはかろうじて覚えている。
 ……「オチメアイドルの墓場」と言われてたのも納得するような。

09月17日(月)
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