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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■見え透いたウソにすがるココロは/DVD『ウルトラマンティガ THE FINAL ODESSEY』
 既に第一話、島村ジョーの設定が、原作の「少年院脱走」から「無実の罪で地裁に護送中に脱走」と、ソフトな形に変えられているのである。
 「ベトナム編」は、「中東編」はどうなるのか。「移民編」は既に原作すら「ミュータント」の設定が抹消されている。スカスカの、お茶を濁したような内容になるなら、アニメにしないほうがいいとは思うが、打ち切られるのもいやだしなあ。
 作画の紺野直幸、今度は『キカイダー』の時より動かしてほしいぞ。

 あと、『バビル2世』や『キャプテン翼』の再アニメ化まであるなあ。
 こんなのは志がまるで感じられない分、“今更”感が強すぎる。
 『バビル』、主役の名前が原作では「山野浩一」だったが、今回は「神谷浩一」に変えられている。実在の山野浩一からクレームでもついたかな。でも「神谷」はねえだろう。神谷明は許可したのか。

 いったいいつ出来るんだとヤキモキしていた『機動警察パトレイバー』(廃棄物13号)、制作をマッドハウスに移し(『鉄腕バーディー』の流れなんだろうなあ)、ようやく始動とか。
 ……2002年公開って、時代が追いついちゃったじゃないか(^_^;)。
 さすがにこれも今更だなあと思うけど、「とり・みき脚本」の一点のみで期待してしまうのである。


 DVD『ウルトラマンティガ THE FINAL ODESSEY』。
 すごくつまんないかと思ったら、ストーリーとしては『ウルトラマンコスモス』よりスッキリしていて駄作と貶すほどではない。
 太古に滅びた古代都市ルルイエの三巨人が現代に復活、かつての仲間だったウルトラマンティガを再び仲間にし、地球を征服しようとする……。
 平成ウルトラマンシリーズが実はクトゥルーものだったって設定にはのけぞったし、三巨人がティガを仲間に出来ると簡単に思いこんでるあたり(ティガを復活させなきゃ、地球征服は可能だったろうに。自分で自分の敵を蘇えらせてどうする)、脚本上の欠点は多々あるものの、役者がみんな手を抜かずに演技していることが何より好ましい。
 特撮モノに恋愛を絡めるのは、『ゴジラ』などでは失敗するけれど、『ウルトラ』シリーズでは、ヒーロー自身に運命をしょわせる方法として、たびたび使われて成功してきた。
 ダイゴとレナにかつてのダンとアンヌを重ね合わせて見た人も多かろう。更に今回、かつてのティガの恋人、カミーラ(芳本美代子熱演!)が登場、恐らくウルトラシリーズ初の「三角関係」が描かれる(^o^)。
 レナが「カミーラって誰?!」ってヤキモチ焼くあたりなんか、一歩間違えば失笑ものだけれど(いや、失笑したっていいけど)、吉本多香美がかわいいから赦す(^^*)。
 ……でも、これで泣いたってのはちょっと青春のころに何かを起き忘れてきちゃった人なんじゃないかな。


 練習から帰ってきたしげに、役を降りたことをみんなにちゃんと伝えたかどうかを聞く。
 「言いはしたけど、詳しくは説明してない」と、相変わらず煮えきらない返事。
 「オレが抜けるって理由、なんて説明した?」
 「『私とは一緒にやれないから』って言ったよ」
 ああ、まただ。
 こいつ、絶対、「自分が迷惑かけたから」とは認めたくないのだ。
 モノをなくせば、「見つからなかった」(「見つけられなかった」だよ)。
 何かを壊したり割ったりしたら、「壊れた」「割れた」(なぜ自分が「壊した」「割った」と言えないか)。
 予定を忘れたら黙りこむ(「忘れた」だけは自分に責任が掛からないような言い換えが効かないから)。
 全て、自分に責任が掛かることを回避しようとするのだ。
 プロデューサーがこんな「逃げ」ばかり働くヤツだから、私は一緒にはやれない、と言っているのに、やっぱり何一つ反省していない。
 「……みんなはそれで何か言ってたか?」
 「別に」
 つまりみんな無言だったってことか。
 少なくとも、しげの言動は、ちょっと眼はしの効く者ならば、ウソとゴマカシと自己弁護で成り立っていることくらい気づくはずである。
 ……というか、気づけよ。

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09月09日(日)
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