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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■変わるわよ♪ ……何がだよ/アニメ『こみっくパーティー』第1話ほか
CSキッズステーション『SAMURAI GIRL リアルパウトハイスクール』第6話を録画していると、しげが「これ、どこが面白いの?」と、いかにもバカにしたようなことを言う。
実は入院中、録画を頼んでいたのだが、2話以降をまだ見返していない。だから面白いかどうかなんてのはまだよく分らないんだが、とりあえずGONZOで後藤隆幸なんで録ってるのだ。面白さはともかくアニメ技術だけはいいもんな、GONZO。
作品にはいろんな見方があるので、そういう理由で見ることもあるのだが、しげにはそういうのが気に入らないようだ。
……気に入らないって、そりゃお前の勝手じゃん。ダン・エイクロイド目当てだけで『パールハーバー』見に行ったやつにエラそうな批判される筋合いはないのである。
夜8時、しげが仕事に行く段になって、「3時まで起きてる?」と聞いてくる。
「俺に起きて待っててほしいの?」と聞き返すと、「いいや」と答える。
なら、最初から聞く必要はないのに、どうしてこういう見え透いたウソをつくかなあ。
でも当然、私は先に寝て待っててなんかやらないのである。これは意地悪でもなんでもなくて、明日仕事があるからだ。それを知ってて「起きてるか?」なんて聞いてくるしげの方がよっぽど性格が悪い。
だから、その性格を直せって言ってるんだってば。
CSキッズステーションで『こみっくパーティ』第1話を見る。
一部で話題になってたので、見てみる気になったのだが、要するに「ケイエスエス版『オタクのビデオ』」というわけなんだね。
同人誌だのコミケだのになんの興味もなかった主人公が、筋金入りのオタクな友人に引きずられて、同人誌の星を目指すという……書いててまるでアホみたいだが、そういう設定なんだからしかたがない。
笑えるような、ちとイタイような(^_^;)。
でも、オタクなら誰しも一度は辿った道である。
いきなりオープニングが『TO HEART』で始まったので、一瞬、「なんでマルチが?」なんて、放送を間違えたのかと思っていたら、主人公の夢なのだった。一見ベタベタな展開だが、さにあらず。この夢、後でわかるのだが、主人公を同人誌漬けにするためにオタクな友人がベッドに『TO HEART』の録音テープを仕込んで「睡眠学習」させていたのである。
……こういう友人を持ちたくはないなあ。
しかし、アホなキャラクターを配置してはいても、「同人誌」を極めて肯定的かつ偏見のない視点で描いているのは、特筆すべきことではないか。
意外なくらいにマジメで、これ、本当に「コミケの星」ってタイトルに変えたとしても違和感がない。これはアニメによる『同人誌入門』なのである。昔は手塚治虫、石森章太郎といった人達が『マンガ家入門』って本を書いてくれてたけど、考えてみたら、今は、同人誌を作りたいと思ってる人たちに対して、技術的なノウハウだけでなく、心構えのようなものまで教えてくれる解説書ってものがない。マンガ家への入門書自体見かけなくなった(『コミッカーズ』は小学生には高度過ぎるし、技術に偏り過ぎている)。
これ、意外と拾いものではないかな。
『コミック伝説マガジン』No.2(実業之日本社・380円)。
おお、ついに『サイボーグ009』が三度目のテレビアニメ化。
10月14日からって、もうすぐじゃん! そこまで制作が進んでるとは思わなかったがなあ。報告はあっても、声優やスタッフの紹介がまるでないのが気になるなあ。
それに合わせる形で、今号のメイン作品も石森章太郎『009』。前回、手塚プロに新作『鉄腕アトム』を描かせるような暴挙はせず、『ああ、クビクロ』の再録。まあ、賢明な判断だろう。
前回の『アトム』、非難轟々だったらしく、手塚プロとの協議の末、新作は作らないことにしたそうな。……手塚プロも根性がないなあ。非難が来ることなんて、当然予測がついただろうに。この程度のことでやめるくらいなら、最初からやらなきゃいいのである。
たとえ批判されてもそれを跳ね除けられるくらいの傑作を書きゃいいだけの話なのに、それができないということは、もはや手塚プロに人材がいないということに他ならない。
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09月03日(月)
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