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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■オタクの花道/同人誌『オトナ帝国の興亡』ほか
不遜な言い方で申し訳ないが、事実として、みなさん、まだまだ「ウスイ」なあと思ってしまうのである。「他の人がどんなことを書くのか」予測をしてそのウラをかく、くらいの気持ちがあってもよかったんじゃないだろうか。
私なんか、同じネタ思いついたやつが誰かいないかとドキドキものだったのに。同人誌で読む機会のある人も少なかろうからネタバラシしちゃうけど、私の書いた小説、基本的には「オトナ帝国の創始者は岡本太郎だった」「チャコは実はホムンクルスだった」「ケンとチャコは実は昔、ひろしに出会っていた」の三点だけでできあがっているのである。もう、昔の同人誌マンガにはよくあった、その後の『未来中年コナン』とか、『2001年のドラえもん』(来ちゃったけど)とか、その手のノリなわけ。でも、アホな設定ではあるけれど、もっとアホなのを思いつく人がいないともかぎらない。
で、もう一つだけ、これだけはほかの人には書けない、というものをぶちこんだ。
作中のケンとチャコの祭りでの会話、だいぶアレンジしてはいるものの、まんま、私としげの会話なのである(多分しげ本人は忘れてるだろうが)。今まで恥ずかしくて一切書かなかったが、「自分の世界から出ようとしない」チャコの姿、思いきりしげにダブって見えてたし、20世紀博作ってしげを世間から守ってやれるものなら、そうしてやりたい、そう思いながらあの映画を見てたのだ、私は。
でなきゃ泣くか。
以前、よしひとさんから「有久さんの脚本に出てくる女の子、みんなしげさんに見える」と言われたことがあるが当たり前である。私はしげに出会って以来、しげ以外をモデルにして戯曲や小説を書いたリしたことはない。男は全て私であり、女は全てしげだ。それが私の創作スタイルなのである。
……あまり書くと、しげがヨロコブからこのへんでやめとこう。パロディと言えど、それが自分の作品である以上、自分や身内を出さなくてどうするというのか。吾妻ひでお曰く、「自分の出ないマンガはマンガじゃない」のである。
今度の同人誌で、一番嬉しかったのは、あとがきで山本弘さんに、「設定の穴を想像で埋めるのはファンの特権であり正しいアニメファンの道」と、フォローを入れてもらっていたことだ。
今回、パロディ小説を書きはしたが、ボツられはしないかなあ、と随分不安になっていたのだ。夏コミのカタログに夏目房之介・米沢嘉博両氏の対談が載っているのだが、「著作権のことを、パロディを書く上でも真剣に考えなければならない。原典への『愛』があるから、という言い訳は成り立たない」とあったこと、これをどこまで考慮すればいいか、シロウトの私には見当もつかなかったからだ。
実は私の小説、「万博」「岡本太郎」「ひろし」という単語、一切使っていない。ムードを出すための効果と思う人もいるかもしれないけれど、ただ単に著作権違反が怖かっただけなのです。……評論だと「批評は自由だ」と反論できるかもしれないけれど、小説だとムズカシイかな、と思った結果なのでありました。
でも堂々と万博の写真使ってたし、この同人誌、監督の原恵一さんにも送られるみたいなので、杞憂だったかな、とも思うのだけれど。
あ、書き忘れてたけど、『オトナ帝国』のこぼれ話や、眠田直さんの過去のクレしん映画のレビューもあって、初めての人も安心(笑)な造りになってます。
日記のUPを終えて、しげ、疲れたのか寝る。
「あとで帰るんやろ? 8時になったら電話して」
「どうして?」
「仕事に寝過ごしたらいけないから」
……今、2時だけど。6時間寝て、目覚ましでも起きられないってか。
ああ、やっぱり性格検査通りのやつだよ、こいつは。
病院に帰って、血糖値の検査をしたら、前回は90まで下がっていたものが今日は100。……ストレスが血糖値を上げるって、本当なんだなあ。
夕食はあなごと夏野菜の和え物、ささみの和風サラダ、メロン。心なしか、一つ一つの味が微妙に苦い。
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08月22日(水)
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