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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■毛が三本/『ふざけるな専業主婦』(石原里紗)ほか
 私もできるだけ追っかけて読むようにしてるんだが、長期連載がめっきり減って、単発ものが多くなってるんで、買い損ないも多い。
 『エスガイヤー』、地球の平和を宇宙害虫から守るために、ごくフツーの予備校生に与えられた三体の人間型ロボット(当然女性形♪)。
 見た目は女の子でも所詮ロボットだからやることはトンチンカンってのが定番ギャグ。定番だからこそ、うまく話を転がせられれば、相当面白くなると思うんだが、やっぱりキャラデザインが弱いのだなあ。
 主人公の涼一に魅力がないし、エスガイヤーのデザインがダサすぎ。
 1巻で打ち切りにあったのも無理はない……いや、そもそも「アニマル」の読者層に特撮パロディは合わんだろうに。


 石原里紗『ふざけるな専業主婦 バカにバカと言って、なぜわるい!』(新潮OH!文庫・550円)、『おまえとは寝たいだけ ヒドイ男とおろかな女』(光文社知恵の森文庫・540円)。
 先日見たテレビで興味が湧いたので、つい購入。
 うーん、確かに「専業主婦VS働く主婦」というコンセプトは読者の興味を引くに充分だったとは思う。
 実際、私も、男と女のカップルは、どちらも働いてた方がいいと思ってるほうだ(もちろん家事も折半)。専業主婦を蔑むつもりは毛頭ないが、この本にも描写されてるとおり、「自分の主婦という立場の不安定さから目を逸らすために、働く主婦を、無意識に目の敵にして蔑む」専業主婦がいることは事実である。
 専業主婦を「家畜」と譬えるのは、言い過ぎだ、と思う人もいようが、これは本を売る手段の一つなのだし、第一私はこんなのはまだまだ「優しい」言い方だと思ってる。
 例えばウチの場合、働いてない時のしげなんか、「家畜」どころか「寄生虫」だ。どんなにしげが文句を言おうが、事実は事実。寄生されてるこっちにしてみりゃ、マジで「バカをバカと言って何が悪い!」と悪態の一つもつきたくなるのだ。
 ……だったら私は筆者に全面的に賛同してるかって言うと、全然そんなことはないのである。
 だって、「専業主婦」がバカであるからって、別に「働く主婦」がリコウだってことにはならないのよ。「働く方が正しい」と言いきっちゃった時点で石原里紗もバカなのである。
 「働いてることを他人にとやかく言われる筋合いはない」
 なら、「家事に専念してることだって、他人にとやかく言われる筋合いはない」のだ。人は人、自分は自分、そんな簡単なリクツもわからんから筆者は攻撃されてんじゃないのか。
 こういうバカ女が、ダメ男から見たら一番、騙しやすいんだよねえ。
 「働くこと=女の自立」という単純なリクツにアイデンティティを見出してるから、たとえ相方の男が無職でも全然平気。男は、女に働かせて貢ぐだけ貢がせるってことが充分、可能なのだ。
 マジメな男と離婚して、カラダだけ求める男に走ってるんだからねえ。「だめんずうぉーかー」に投書して、会員になったらいいのじゃないかな、石原さん。それにこんなクダラン争いしてたら、「女はやっぱり毛が三本足りない」と、「女全般」が侮られることになるぞ。それでもいいのかな?


 須藤公博『夜作られた日本の歴史』。
 歴史上の人物にどれだけスケベが多かったかって話で、まあ、雑学集のちょっと長めのものと言えばいいか。
 オビに「『新しい歴史教科書』への批判の書にもなりうる一冊」とか書いてあったから、どんなにスゴイ内容かと思ったが、そんな大層なもんじゃなかった。既に知ってる話ばかりだったし。
 この手の本にはたいてい「道鏡」のネタが載ってるものだけど、一切触れてないのは、一応「事実」だけを扱おうという姿勢なのかな。 


 お隣さんの喫煙グセ、一応控えるようになったのだけれど、今度は夜、寝付けないのか、深夜に何度も起きてはテレビを点けて見ている。
 一応、イヤホーンをしてはいるのだが、耳が遠いのか、ボリュームを一杯に上げているので、どうしたって音が聞こえてくるのだ。
 おかげでやっぱり、眠ったかと思うと起こされる。
 やっと寝てくれたかと思うと、今度は超特大のイビキ。

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08月19日(日)
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