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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■念の入った話/DVD『NHK少年ドラマシリーズ なぞの転校生T』ほか
まあ、桜雅嬢が行かないのに、穂希嬢だけ連れて映画を見るわけにもいくまいから、仕方がないと言えば仕方がないのだが、私としてはそんな都合は無視してでも、一人でも多く、この映画を見てほしかったのである。でも「『急用でバイト行けなくなりましたあ、すみませーん』とでも電話入れろよ」とまではさすがに言えなかった。私もまだまだ小心者である。
桜雅嬢を感動させ得るほどならこれは本気でホンモノと言えたろうに、惜しいことをしたものである。
今更、詳述はしないが、これで結構、気になっていた細かいところまで確認できた。しかし三度見て全く飽きなかったというのは凄いことである。映画館まで三度も足を運んだというのも『ブルース・ブラザース2000』以来だが、もっともそれは、都合20回は通った女房につきあってのことである。私自身の意志で映画を2回以上見に行ったっていうのは、リバイバルのあった『太陽の王子ホルスの大冒険』『風の谷のナウシカ』『エヴァンゲリオン』くらいのもの、封切り時に繰り返し見たというのは、多分、今回が初めてだ。
しかも見るたび泣いてるってのもね。
しかも3回が3回とも、感動の質が違うのである。
いや、あえて視点を変えて見るようにしたのだが(そうでなければ三度も見る必要がない)、三度の涙がみな泣き所が違うというのは、それだけ、本作の多様性を表していると言えるだろう。
最初はしんちゃんの、次はひろしの、そして最後はケンの気持ちで見た。
そして、しんちゃんがうらやましいと思った。
今回気づいたこと。
匂いのエネルギーが消えた時、ケンははっきり「あいつらも外で生きる道を選ぶ気になった」と言う。この「も」は素直にとれば「ひろしたち」が洗脳から解かれたことを指すように聞こえるが、果たしてそう断定していいのか。
「また家族に邪魔された」というケンの最後のセリフ、この「また」も、しんちゃんたちとキジバトを並べていると取れるが、それ以前に何かがあったという解釈も成り立たないか。
見終わった結果、ほぼ同人誌用のネタが頭の中で固まった。インサイド・ストーリーが何本か書けそうなのである。後は時間を取って書き始めるばかりであるが、休日がゆっくり取れないのがイタイ。
果たして6月末に間に合うのか?
映画の帰りに久しぶりに博多駅の紀伊國屋書店に寄る。
欲しい本を絞るのにひと苦労。
コンビニで弁当を買って帰るが、しげは仕事までのひと休憩、ということで、グーグー寝ていた。
「メシ買ったぞ」
と声をかけても「……うん」と生返事。でもきっと、一日経つと、この弁当がいつの間にか消えているのだ。しげはそういうやつである。
マンガ、高橋留美子『うる星やつら テンからの贈り物』。
高橋留美子インタビューが最終回まで行っちゃったけど、この次からは『めぞん一刻』や『らんま1/2』や『人魚』シリーズの話になるのだろうか。この裏話だけが目的で買い続けてるようなものなので、あまり売れてないみたいだけど、刊行し続けて欲しいものだ。
05月20日(日)
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