ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491769hit]
■東京行進曲/舞台『ラ・ハッスルきのこショー』ほか
モノレールで浜松町まで、外は小雨といってもほとんど傘を差す必要もなく、なんであんなに飛行機が遅れたか、やっぱりよく分らないのだった。
六本木まで地下鉄で移動、ハードロックカフェ東京で、少し遅い食事。
こちらの建物は福岡のホークスタウンにあるものと比べるとひと回りほど小さい。でも建物の壁面にでっかいキングコングの人形がぶら下がっているのは東京だけのようだ。
店内に入り、席に着いてビックリ、壁にまたでっかい「サ○ババ」の写真が飾られているのだ。
「なんでサ○ババ?」とこうたろう君に聞くと、
「しっ! あれはジョン・ベルーシだよ」と言う。
……もちろん冗談で言っているのだが、もしかして何か「触れてはいけない事情」と言うものでもあるのだろうか。
謎が多いぞ、ハードロックカフェ。
こうたろうくんはカレーを食べているので、ハンバーガーもサンドイッチももっぱらしげと私とで食う。なのに払いの方は、いつの間にかサラッとこうたろう君が払っていたので、我々は先ず負け1でスタートしたのであった。
これ以降、何やかやと「どちらが払うか」で勝ち負けを競っていたのだが、くどくなるので書かない。でもトータルすると3勝10敗くらいで負け越した気がする。これじゃマジでタカリ魔だな。
こうたろう君、ほんとにどーもすみません。
芝居を見るまでには時間の余裕がありそうだったので、目黒まで回り、「目黒寄生虫館」に行く。
大学時代、いっぺん話のタネにここに行ってみよう、と思っていたのに、行きそびれていた。昔はいかにも怪しげな、秘密の研究所か衛生博覧会か、という雰囲気だったらしいのだが、何年か前に改装されて、今は外観はすっきりしたデザインのちょっとしたデートスポット、と言ってもいい感じになっている。
実際、カップルも結構来てたし。
中に入ると、思っていたよりずっと狭い。
倉知淳のミステリ『日曜日の夜は出たくない』の舞台にもなっていたので、まず「作中に登場するエレベーターはどこだ?」と探してみたのだが見当たらない。あのあたりの描写はやはりミステリとしての創作なのかな、と思って展示物を見て回る。
やはり8.8メートルの日本海裂頭条虫(サナダムシ)、というのが圧巻。横に「これと同じ長さです」と、8.8メートルの紐がフックに引っ掛けてあって手に取れるようになっているのだが、確かに長い。手繰っても手繰っても終わらないのだ。こんなのに寄生されてたら食っても食っても終わらんのじゃないかという気がしてくる。
しげのあの食いっぷり、もしかして寄生されてるのではなかろうか。
こうたろう君、葛飾北斎の描いた陰嚢象皮病患者の絵を見て感心している。これはバンクロフト糸状虫が脚の付け根のリンパ管に寄生するためにリンパ管および皮下組織が増殖する病気である。
つまりき○たまがどでかくなっちゃう病気なのですね。
これがまたどれだけでかくなるかというと、股間にサンドバッグを引きずってるくらいどでかい。ウソだと思ったら、みんなも目黒寄生虫館に行ってみようね。
しげは劇団のメンバーへの土産として、寄生虫ハガキを買いこんでいる。この「もらって困る」ものばかり買う、というのは我々夫婦の悪癖なのだが、文字通り「粗品」なのであるから、我々の謙虚な心の表れとして受け取っていただきたいものである。
寄生虫Tシャツも売っていたが、しげは「思ったほど立体的じゃなかった」と買わなかった。フタゴムシのロゴマークなんか、ちょっと見ただけだと蝶々みたいでかわいかったのになあ。
最後までしげは「寄生虫饅頭があれば買ったのに」と悔しがっていたが、そんな売れんと解ってるもの、誰が作るか。
「寄生虫館」の裏手にちょうど中井英夫『虚無への供物』で有名な目黒不動尊がある。
と言ってもこうたろうくんにそう言われるまで忘れていた。これだから濃いミステリファンは油断がならない(^_^;)。
[5]続きを読む
05月03日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る