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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■祝、2000ヒット/映画『チキンラン』
養鶏場から逃げ出そうとするニワトリたち、ある時は変装し、ある時は地下道を掘り、何度も失敗しては主人に捕まって檻の中に連れ戻される。
この辺の展開がモロ『大脱走』のパロディで、畳み掛けるような展開にあのテーマソングそっくりの曲がかかって、大いに期待させられた。
……でも、そこまでだったんだよなあ。
つまんなくはないんだけど、やっぱりハリウッド・メジャーの予定調和的展開で、全く意外性がないのだ。『ロング・トラウザーズ(これも『ペンギンに気をつけろ!』なんて言いたくない。ちゃんとNHKは『はきちがえたズボン』と訳して放映していた)』で、線路から脱線しそうな機関車のおもちゃに乗っていたグローミットが、とっさの機転で危険を回避したあの秀逸なアイデアに見られるような「おおっ!」というような展開が全くない。
寂しい。寂し過ぎる。
後ろに座ってたカップルは、女性の方が二回目らしく、彼氏にいちいち解説してやっている。見終わって、「ねえ、面白いでしょ」「うん、とても面白かった」と会話していたが、私は思わず、
「違う! アードマンの面白さはこんなもんじゃないんだ!」と言いたくなってしまった。……ホントに言ってたら変態だが。
ツマラナサの原因の一つは、はっきりしている。
チキンたちが喋っているのがダメなのだ。グローミットやベンギンは喋らなかったからこそ、あれだけの「演技」が出来たのだ。クレイアニメーションは、たいてい喋らせると失敗する。……そのくらいの基本がわかってないアードマンだとも思えないんだが。
なんだかこうなると、『W&G』の新作も、はたして期待できるのかどうか心配になってくるのである。
帰宅するとさすがに仕事疲れに映画疲れも重なって、布団に倒れこむようにして眠る。
女房との諍いの仲直りは明日に持ち越しである。
フト気付いたが、「オタアミ会議室」に書きこんだ『映画クレヨンしんちゃん』の感想、ニフティに加入してない人には読めないのだった。劇団のメンバーの諸君にはぜひとも何かの機会に(できればGW中に)見に行って欲しいので、ネタバレを承知の上でここに書く。
日本映画史上随一の傑作であることは保証します。
東京地方ではしんちゃん、ひまわりちゃん、女子アナ軍団の舞台挨拶もあったという(福岡にも来ないかなあ)『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ! オトナ帝国の逆襲』、公開初日に天神東宝まで行って参りました。
実は毎年初日に行ってるんですが、今年はちと様子が違う。もう毎回チケットが満席完売、これまでもヒットこそしてましたが、初日だからと言ってそこまでのことはなかった。おかげで仕事を早引けして(おい)映画館に駆けつけたというのに、入場できずに次の回を待ち、1時間並ぶハメになってしまいました。
思えらく、事前に情報を仕入れていたオトナたちが結構大挙して押し寄せたのではないでしょうか。それくらい今回の作品は70年代のノスタルジックなムードに浸れるガジェットがてんこ盛りだったのです。
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ね
た
ば
れ
改
行
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かすかべで開かれることになった「20世紀博」、大人たちは連日懐かしいかつての特撮、アニメ、おもちゃや遊びのとりこになって、だんだん子供化していく。
そしてある日突然起こる大人たちの失踪という逆ハーメルン現象、子供化した大人たちによる子供狩り。
……あの可愛らしい絵柄でやられるものだから、意外に気付きにくいのですが、これは思いっきりホラーでハードなSFストーリー展開であります。
しんちゃんを初めとする、カスカベ防衛隊はパパやママたちを奪還するために「20世紀博」をウラで操る秘密組織「イエスタディ・ワンスモア」(しんちゃんは勝手に「オトナ帝国」と名づけてます(^_^;))に殴りこみをかけるのですが……。
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04月27日(金)
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