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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ストレス解消!/映画『サトラレ』/『犬夜叉』20巻(高橋留美子)ほか
本広監督、なんで庵野監督と対談したのかなあ、と思っていたら、実はこの映画にも『エヴァンゲリオン』の影響があるのである。このサトラレって、結局「ボクをいい子だといってよ」「ボクを好きになってよ」っていうキャラなんで、やっぱりシンジくんなのである。で、実際に「うん、君はいい子だよ」って言ってもらえるという「癒されたい人間」にとってはもう嬉しい映画。これでラストが「あんたって気持ち悪い」で終わってたら凄かったと思うが、まあ迎合映画でそんなことは絶対しない(『エヴァ』にはまって、そのあと憑き物が落ちたように「『エヴァ』なんてさあ」といってたオタクは多いが、よく見てりゃ最初から「癒されたいオタク」に冷水を浴びせるドラマを庵野監督が作ろうとしてたのは一目瞭然だった。だからラストで怒るくらいなら自分のオタクとしての洞察力のなさを恥じるべきなのである。あくまで癒されたいオタクさんはこの『サトラレ』や『ギャラクエ』系の映画だけを見ていればいいのだ)。
なんかこう書いてると見る価値ない映画のように聞こえるかもしれないが、そんなことはないのである。「癒され系」の映画を否定したいわけじゃなくて、「それ一辺倒じゃ困る」と言いたいだけなのね。例えば世界のアニメが全てディズニー製作になっちゃったらイヤじゃないですか?
欠点も多いが、ラストまでサトラレが自分自身がサトラレであることに気がつかずに終わる点は「嘘」=「虚構」の力を信じていることの表れであろうから評価できるし、少なくとも八千草薫の絶品の演技はぜひ見ていただきたいものだ。演出のクドさを一人の女優の爽やかな演技が緩和している稀有な例を見ることが出来ます。
映画の帰り、どうせ女房が拗ねてるだろうと、土産にコンビニで串カツを買って帰る。帰宅すると案の定「面白かった?」と聞いてくるので、土産を渡して「うん、最高だった! お前もレディースデイに見て来いよ」と言う。
「泣いた?」
「泣いた泣いた。八千草薫がよくってさあ」
「ああ、死んだんでしょ」
「……どうしてそう思うの?」
「だってあんた、人が飛んだか死んだかすると泣くもの」
そういう見切り方はないよなあ。でも否定が出来ない(^_^;)。
多分、女房が『サトラレ』を見ても泣くことはまず有り得まい。女房の性格、庵野さんによく似ているからである。
マンガ、高橋留美子『犬夜叉』20巻。
アニメ化されたおかげで少し物語が延命している感じだが、本来、高橋さんはこういう妖怪同士の戦い(といいながら実質的にはジャンプ的なトーナメント対決)は合わないと思うんだがなあ。「必殺技」まで出て来たんじゃ白ける。「ライバルのインフレ現象」がもう相当進んでるし、『らんま』の時もそうだったけど、終わりどきを見失ったマンガは辛いよなあ。
『キネ旬』4月上旬号、アメリカ映画のオールタイム興行収入トップ100のリストが載っていたので、漫然と眺めていて驚いた。
いや、1位はもう周知の通りタイタニックなんだけど、殆どの作品が70年代以降、いや80年代以降に集中しているのに対し、例外が2作品だけあるのである。
33位の『風と共に去りぬ』と49位の『白雪姫』であり、どちらも1930年代の製作。
物価を考えると、今の10分の1、いや20分の1くらいの入場料金でこの記録である。実質上のトップ2はこの2作と言っていいのではないか。
どのくらいその映画がヒットしたかというのは、興行収入ではなく、どれくらいの人が見たか、ということだと思うのに、入場者数が公表されることは少ない。特にアニメーションや特撮は入場者には子供も多いので、興行収入で比較するのはどう考えても不公平である。
この3月のヒット映画も、『キネ旬』は『キャスト・アウェイ』と『東映アニメフェア』がともに30億突破は確実、と言っているが、なら、より客が入っているのは『アニメフェア』の方だろう。
出かけている間に、よしひとさんから女房に電話があったらしい。
なんでもこのところずっとインフルエンザで寝こんでいるとか。当然今度の練習も参加不可。公演の疲れが溜まってたのかなあ。
パソコンも開けぬほどの状態らしいので、せめて電話で連絡したのだとか。
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03月23日(金)
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