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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■森田雄三withイッセー尾形の『イッセー尾形のつくり方2007in博多』ワークショップ3
「目的を持たなきゃならないとか思いこまされてることね。何かこれをやらなきゃならないとみんな思わせられていて、したいことがないことが悪いことだと自分を責めるようになるのね。これは専門学校がそう思わせてるわけよ。なんとかコースとかいろいろ作ってさ。でもしたいことがない方が普通なの。若いころを思い出してご覧よ。何も考えてなかったでしょ?」
何となく、小林よしのりが「今の若者は『夢を持て』『個性を持て』と思わされているが、平凡の素晴らしさを知らない」とか言ってたのと似ていると感じる。
フタコト目には「夢を持て」を口にする人間は腐るほど見てきて、私も実際そういう人間たちを鬱陶しいと常々感じていたので、大いに共感する。
練習は今日も特に支持はなし。今日からの新人さんもまた何人かいらっしゃるが、「身近な人を演じているのだな」とすぐに察しが付いて、結構、うまくマネをする。
しげ。が昨日、「新人さんは得だよね。前の人を参考にできるから」と呟いていたのを思い出す。私らが最初に参加した時には、殆どみんなが初めてだから、参考にしようがなかったもんな。
それどころか今は、身近な人間をやりつくして、あとが残っていない出がらしみたいなものである。ついに私は昔の彼女(未満の一人)を思い出してやってみたが、そんなのを演じてみたおかげで、自分がこいつのことを今でもかなり嫌ってるってことに気付かされて、かえって落ち込んだ。
全く、どんな効果が現れるか、このワークショップ。少しも油断がならない。
締めのお話はちょっとお下品。こんなことを書いて、ワークショップがあやしい人間の集うところだと誤解されても困るんだけれど、今日、一番印象深かった話だから仕方がない。
いや、最初のきっかけの話はフツーだった。「案外、現実でもかなり変わった出来事は起きているもので、それを舞台にかけらけないか」とかいう話だったのだ。
それが、いつのまにやら「チ×ケイレンってあるでしょ」という話になってしまって(笑)。
「医者から聞いたんだけどね、チ×ケイレンってあるでしょ、あれって結構起きてるって話でね、それであるワークショップで、『チ×ケイレンしたことある人』って聞いたらさ、本当に手を挙げた女の人がいてね。何でも彼んちに行ったらさ、そこで彼が急にしたくなったらしくて、始めたらそれが起こっちゃってね。最初は冗談かと思ったんだって。だって、女の方は何ともないんだけど、あれ、男の方は痛くてたまんないらしいんだ。何とか離れようといろいろやるんだけれども、全然どうにもならないわけ。で、夕飯時だから、料理ができてくるわけよ。彼んちだから親もいるわけで、でも遠慮して部屋には入ってこないの。もうどうしようもなくなってさ、切羽詰ってお互いをくすぐってみたらようやく離れたって。だからさ、チツケイ×ンはくすぐるといいみたいよ」
これが一番勉強になった気になったのはいいことなのか悪いことなのか(苦笑)。
イッセーさんも倉敷公演を終えて、今日から歩き方の練習。
個人的にはここで初めて「母親」を演じてみたおかげで、自分がどれだけ母を愛していたかに気付かされて、今度はまた別の意味で落ち込んだ。
全く、今回が四度目だってのに、「初体験」ばかりなことである。
04月16日(月)
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