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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■自分が出演したから言うわけじゃないが/舞台『イッセー尾形とフツーの人々 北九州編』最終日
公演後に、ワークショップ見学者も含めた全キャストで、イッセーさん、森田さんとの交流会がロビーで行われたが、開口一番、森田さんが、「最後の舞台が一番手応えがあったでしょう。シロウトの演技でもお客さんは見てくれるんですよ」と仰ったのが印象的であった。三回公演は北九州編だけである。そして一回ごとにお客さんの反応が如実に違う。「次こそは」という思いが、出演者たちの「自由度」を増していったように思う。
一人一人の挨拶も、全部を紹介したいくらいにそういった思いが伝わってくる。イッセーさんが「心を病んでないのは詩吟のセンセイ(出演者のおばちゃん)一人だけだということが分かりました」と冗談めかして仰ったほどに、みんな、それぞれに問題を抱えている人ばかりだった。みんな、自分の「何かを変えたい」と思ってここに集まり、そして「自分を変えられるのは自分だけだ」ということに気付いて旅立っていくのだ。
私もこれまで演出家、役者さんのいくつものワークショップや講演に出席してきたが、こんな「身のある」ワークショプに参加できたことはこれまでにない。誇張ではなく、「至福の時間」が過ごせたと思う。
私としげの挨拶では(交流会まで、お互いの名前や立場を語ることは禁止されていたのである)、私の本職にドヨメキが起き、しげが「妻です」と言った途端にもっと大きな(多分今日一番の)ドヨメキが起きた。多分、たいていの人が「親子」だと思っていたのだろう。まあ、いいけどさ(苦笑)。
公演中はもう食事から何まで、よしひと嬢のお宅でお世話になった。本当に涙を流してしまい、みっともないところをお見せしてしまったことは真に申し訳ないと思っています。二日目、お母さんと一緒に見に来てくれて嬉しかったです。楽日に見に来てくれた下村嬢にも感謝。お会いできなくて申し訳ない。
そして、こんな零細サイトの日記なんて読んでないだろうけれども、公演で一緒に舞台に登った「仲間たち」一人一人に感謝を。心を病んでる人たちばかりだったけれども(笑)、そういう人たちが集まって、一つの「街」を作れたことそのものが素晴らしいと思います。そしてもちろん、イッセー尾形さん、森田雄三さん、スタッフの人たちに、心よりの愛を込めて。「イッセー尾形と共演したんだ」なんて人に言って得意になったりするような情けないマネだけはしないようにしようと決心しています。一月の公演も、絶対見に行きますので。
さて、そろそろ本気で次の芝居の脚本を書きあげないといけないので、来週アタマくらいまで日記を書くのを中断します。この三日間ほども、更新できないよって書いといたのに、150人以上、お客さんが来てくれてるんだけど、まあこれは殆ど通りすがりさんなんだろうな(笑)。全く、何のキーワードで来てるんだか。
09月19日(月)
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