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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■「『創氏改名』は嘘ですから」は嘘ですから/『メンタル三兄弟の恋』パート2
 カーテンコールの舞台挨拶で、中村さんが「小倉と博多は仲が悪い。小倉は博多のことを『何をカッコ付けてるんだ』と思ってる」と紹介していたのに大爆笑&大拍手。地元の人間もよく知らない人が多いが、北九州は言語的には山口県に属しているので、実は九州ではないのである。地元を茶化されてもかえってヨロコブ難儀な性格はそっくりなんだけどね。

 芝居を見終わってロビーに出てみると、なんと下村嬢の姿が。しげには見に来ることを知らせていたらしいが、私は知らされてなかったのでビックリである。「面白かったでしょう?」と感想を聞いてみたが、どうもイマイチだったらしくて、困ったような表情をされる。そういうときは正直に言えばいいんだけど、なんかみんな遠慮しちゃいがちだね。自分の好きなもの貶されて怒るほうが傲慢なんだけどな。

 小倉駅でよしひと嬢と別れて、一路博多へ。
 ギリギリ最終のバスに間に合って、帰宅は11時近く。
 テレビを点けたら『NHKスペシャル』で、『放浪記』の森光子の特集を放映していた。「自分以外の誰に林芙美子が演じられるものか。やれるものならやってごらんなさい」という言葉は傲慢に聞こえかねないが、森さんの口から流れてくると説得力があるのでまるでイヤミに聞こえない。これが「芸の力」というものだろう。
 おかげでしげが「自分なんかが芝居をやっちゃいけないのかなあ」と落ち込む。そう言いながらも芝居をやらずにはいられないのがしげの業というものなので、悩むだけ時間の無駄である。根気も記憶力もないくせに、芝居に関してだけはなぜか「継続力」があるようなのが不思議なのだが。

(これより25日の日記)
 しげは今日は一人で『メンタル三兄弟の恋』を見に行っている。平日の昼公演なので、当然私は付いて行けない。なんたって全公演の楽日だから、どんな舞台になっているか想像もつかない。行きたい気持ちは山々なのだが、仕事を休んでまでは行けないんだよなあ、なんて良識的な判断をしてしまっているのはオタクらしからぬところであるが、だからもうオタクなんて名乗るのは返上したっていいかもしれない。
 帰ってきたしげに話を聞いてみたところによると、昨日の芝居ともかなり違ってるところがあったそうな。まずはきたろうさんがやたらコケていたとか(笑。いや、笑っちゃいかんか)。「余った時間の使い方」コントでは椅子につまずいて転んでかなり間が変わっていたそうだし、「3人のカウンセラー」でも、小山崎さん(中村有志)の留守電を聞きに行こうとして、やはり椅子に躓き、いつもは「あー、うー」としか吹き込まないのに「転んじゃった」と吹き込み、そのあとの「何にも言えなかった」の台詞が「全然別のこと言っちゃった」と変わってしまったらしい。本当は「何にも言えない」のでなければ、次のオチに繋がらないのだが、それでも会場は爆笑だったようなので、結果オーライというやつであろう。
ほかにも、「チャーハンショー」に演出の細川徹さんが飛び入り出演していたり、「武装サラリーマン」の中村有志さんが大熱演で拍手喝采だったり、一日経っただけでも相当違った印象になっていたようだ。やっぱ芝居はナマモノだからねえ。まさしく一期一会。高いカネ払って見るだけのことはあるんである。
パンフレットを買った人だけが見ることのできる(っつってもパスワードをネットでバラしてる馬鹿野郎もいるようだ)ひみつ(「ひみつ」はひらがなだっ!)サイトを覗いてみたら、小倉の町を気に入ったこと、来年も来たい旨のことが書かれていた。ぜひとも実現を。


 なんか、お気に入りの日記を回っていて、ちょっとウンザリしたこと。
何度も「政治的なことはあまり書きたくないなあ」とこの日記にも書いちゃいるのだが、歴史の事実というのはこうも消えていくものなのだねえ、と実感したもので。
 何のことかと言うと、「戦時中の朝鮮人の創氏改名は強制されたものではなかった」という主張がされていたのだね。その根拠というのが、「創氏改名は申告制だったから」というので思わずずっこけちゃったのだけれども、この人は「申告しなかった朝鮮人がどういう目に合わせられるか」ということに想像がまるで至らないらしい。

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05月25日(水)
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