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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■たらいまわしの私/『DEATH NOTE(デスノート)』6巻(大場つぐみ・小畑健)
 けれど、最近の5、6巻あたりは、メインストーリーに絡み損ねている第三のキラまで出してくるし、露骨に「場つなぎ」の印象がして、以前ほどのテンションは維持できなくなっている。厳密に数えちゃいないが、今巻は月(ライト)の登場シーンがかなり少なくなってるんじゃないか。第三のキラの正体も、はっきり言って「面白くない」。RPGなら中ボスですらない、「咬ませ犬」のようなキャラでしかない。なんだこれは、これじゃあ今までの「ジャンプシステム」で作られた十把一絡げのマンガと代わらないじゃないか。どうしちゃったんだガモウひろし(ホントにそうなのか?)
 ……と思わせておいて、も一つどんでん返しがあれば面白いのだけれど、連載のほうはなるべく読まないようにしているので、この先どうなるか詳しくは知らないのよ。休載中なのは知ってるんだけど、つまり「煮詰まっちゃった」ってことなのかなあ。だとしたら無理やり連載続けさせてきたジャンプがまた一つ「被害者」を作り出したってことになるのかもしれない。切に復活を望む。


 マンガ、細野不二彦『ダブル・フェイス』6巻(小学館)。
 『ギャラリーフェイク』のほうは完結だそうだから、これからはこの『ダブル・フェイス』と『闇の乱破』が細野さんのメインの仕事ということになるのか。……ちょっと小粒ってかんじだけど。本当は細野さんにはSFを描いてほしいんだけど、あまりマニアックなものが受け入れられにくい今のマンガ界の状況を考えると、ちょっと難しいかな。
 本作も昼間は街金のしがない営業員・春居筆美(最近になってやっとこの名前が「ハリー・フーディーニ」のモジリだと気がついた)が、実は闇の奇術師・Dr.WHOOという「ダブル・フェイス(カードマジックに使う両面とも数字のカードのことでもある)」のアイデアは奇抜だけれど、骨子は『必殺』だから、話もキャラクターもそんなにバラエティに富んだものは作れない。
まあそれを言い出せば『ギャラリーフェイク』だって基本は『ブラック・ジャック』なわけで、とうにマンネリの極地だったのだけれど、ネタの豊富さでマンネリをマンネリと感じさせないだけの技術を細野さんは持っているのである。だから決してつまらなくはないのだけれど、そろそろ受付嬢の小泉“世界一だまされやすい女”じゅんちゃんにDr.WHOOの秘密に気づかせてもいいのではないかな。そこで物語が終わるようなら、もうこのマンガは永遠にマンネリの極北を目指すしかなくなってしまうし。
 細野さんは絵に癖があるから(だからアニメ化には向かない)、それだけじゃファンはつきにくい。ドラマ自体は基本中の基本を押さえていかないと、ヒットはおぼつかないってことはわかるのだけれど、やっぱりもっと「濃い」ものを、と願っちゃうのはワガママかなあ。


 マンガ、青山剛昌原作、太田勝・窪田一裕まんが『名探偵コナン 特別編』24巻(小学館)。
 映画公開が近いけど、今度は初日には見に行きません。お金ないから(泣笑)。それにさすがにもうしげも付き合ってくれそうにないし。
 ああ、『特別編』のほうは本編ほどには腹は立ててません。もともと小学生向けに描かれてるんだから、トリックがチャチなのに目くじらなんか立てるほうが変。少年探偵団の話が多いから、微笑ましいくらいですよ。

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04月04日(月)
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