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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■チャットルーム新設/『DEATH NOTE(デスノート)』5巻(大場つぐみ・小畑健)ほか
 最近は小説もマンガも含めて、読んだ本の感想を書く余裕がなくなってるんだけれども、こいつだけは書いとかなきゃなんない。なんたって今一番ホットなミステリーコミックだからね。
 大場つぐみ原作・小畑健作画『DEATH NOTE(デスノート)』5巻。
 とは言え、“人気取り”だけが目的のジャンプマンガにしては面白いと絶賛してきたけれども、さすがに連載一年を経過しようって時期になると、旧来のジャンプマンガ同様、「引き伸ばし」も顕著になってくる。第2のキラ、弥ミサに続いて、第3のキラ「ヨツバキラ」まで登場させたのはそのあたりの思惑がちょっと露骨だなあという印象。夜神月とLとの一騎打ち的緊迫感が、これでかなり薄れてしまっている。
 もちろんそれで一気につまんなくなったというわけではない。月が自らの記憶をなくすことによって、月とLに一時的に(なんだろうけれど)共同戦線を張らせ、ヨツバキラに対抗させることで「対決」要素はちゃんと残している。ヨツバ幹部8人の中の誰がデスノートを持っているのか分からなくすることで、誰がその人物か推理させるという謎解きの要素もちゃんと盛り込んではいるのだ。
 けれど1、2巻のころほどのワクワクするほどの面白さはさすがに薄らいできた。『デスノート』をしても引き伸ばしによる構成の混乱を避けることはできなかったか、という残念な思いがヒシヒシとしてくるが、こうなるとドラマの着地点をどのあたりに置くか、“本気で”考えてほしいものである。ただ「人気があるから」という理由だけでムダに連載が長期化したせいで絞りカスみたいにボロボロになっちゃった作品や作家さんをこれまでいくらでも見てきてるから。
 でも仮に『デスノート』がつまんない終わり方をしたとしても、原作者を取り替えさえすれば小畑さん自身は生き残れるだろうから、あまり心配はないのかな。

02月03日(木)
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