ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491676hit]

■チャット再開?/映画『キャット・ウーマン』
 でも今回のキャット・ウーマン、そもそも何者だかよくわからん、という点ではキャラ設定を失敗はしているのである。別に女怪盗ってわけでもないし(本能に駈られて宝石盗んじゃうけど、正気に戻るとちゃんと返しに行ってるのである)。自分を殺した企業に復讐を果たし、「女は男に支配される存在ではない」って嘯くまではいいけれど、じゃあ、そのあと夜の街を徘徊して、あんたはこれから何をしたいのか、っていう点になると、結局何も描かれないまま終わってしまうのである。こりゃ確かに拍子抜けだ。あとやっぱリキャットウーマンのコスチュームが魅力的に感じられないのも痛い。
 『ヴィドック』のピトフ監督、今回は特に高画質の映像を目指したわけではなかったようだが、アングルや編集には凝ったシーンが見受けられはするものの、もう一つ、夜の街の神秘さを演出するまでには至っていない。CGと実写を連続させる技術は見事だが、映像効果として評価できるかというとそうでもない。エジプシャン・マウの精を受けて蘇えるんだから、もっと眩惑的なムードを漂わせてもよかったと思うんだけどね。そのへんは『猫の家』のシーンあたリでちょっとだけ感じさせはしてくれたけれど。

11月10日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る