ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491678hit]

■保険屋の勧誘を断わるには/久米田康治『勝手に改蔵 SPECIAL SELECTION』
 退社時間にはまだ雨がかなり降っていたものの、帰宅したときにはほぼ小雨になっていた。感覚的にはちょっと風が強かった、というだけの日であったが、夕刊を見ると、鹿児島あたりの道路はやはり冠水してビルが海に沈んでいるのである。被害状況にやたら差が生じているようだが、福岡だけがまあまあ無事ってのもちょっと気味が悪い。まさかまたどでかいのが次に控えちゃいないかと心配になるが、記録更新はイチローだけで充分なんで、台風には別に頑張ってもらいたくないのである。


 『月刊ガンダムエース』11月号。
 安彦良和『機動戦士ガンダム ジ・オリジン』はいよいよ完全オリジナル『シャア・セイラ編』の開幕。ネコミミセイラに萌え〜なオタクもウンカのごとく涌いたと思われる今話であるが(^o^)、私としてはシブいオッサンがたくさん出てきてくれるのが楽しい。こないだ死んだガルシアさん見ても思うけど、安彦さん、絶対美少年美少女よりオッサン描く方に力入れてるよな。アニメ本編じゃ名前しか出てないジンバ・ラルとか、あっという間に死んだラスロ・ザビとか、いい味出してんだ、これが。って、オッサンフェチかい、わしゃ。
 唐沢なをき『犬ガンダム』、トニーたけざきみたいに毎回単発ネタで行くのかと思ってたら、ちゃんとストーリーが繋がっていて、マチルダ犬も登場。マチルダさんに似せようとすると唐沢さんの絵柄っぽくならないのはご愛敬か。
 関係ないけど、うちで昔飼ってた犬は一度も食糞しませんでした。おふくろの躾方、すごくうまかったから、ストレスなかったんだろうなあ。


 『手塚治虫マガジン』11月号。
 『新・聊斎志異 女郎蜘蛛』にチラッと「手塚治虫のひいじいちゃんの額」が出て来るんだけど、これ、顔はちょっと違ってるけど『陽だまりの樹』の手塚良庵(のちの良仙)だな。発表が『陽だまり』以前の1971年なので、実はこのころからご先祖さまのことを描きたかったんだろう。『手塚治虫マガジン』の評判、必ずしもよくはないようだが、私も全ての手塚作品を読んでるわけではないので(世の中にはそういう御仁が実際にいらっしゃるから怖いのだが)、毎号、未読の短編を読めるのに重宝しているのである。つか、長編は全部読んでるのに自分でも驚く。我々の世代にとって手塚治虫マンガがいかに血肉となっているかの証左であるが、私より数歳下になると、もう手塚作品をあまり読んでない連中が圧倒的に増えるのである。今読んでも面白い作品、たくさんあると思うんだけどなあ。
 『陽だまり』もひっそりとアニメ化されたけど、近年の手塚アニメの中じゃ一番、出来がよかった気がする。今度の『ブラック・ジャック』はどうなるかねえ。「これまでの映像化の中でも一番原作に近い」ってのが売りみたいだけど、たいていそういうのって裏切られるからなあ。

 
 マンガ、久米田康治『勝手に改蔵 SPECIAL SELECTION』。
 単行本は3巻で買うのやめちゃってたので(例によってしげが「いつまでこんなつまんないの買うんだよ」と嫌ったからである)、完結記念にせめてもの「セレクション版」買い。まあ「つまんない」と言われるのも仕方ないのである。これ、ギャグマンガになってないから。じゃあ何マンガかと言われると困るんだけど、読んでて作者の精神状態が心配になる点では吾妻ひでお、鴨川つばめ、冨樫義博の系列の作家さんなんだよねえ。それはマンガの面白さとは「別物」なので、ジャンル分けなんてできないんである。


 任天堂の山内溥相談役が、突然「“劇場用アニメ”を制作する」と発表。
 いや、それ自体はそんなにオドロキでもなんでもないのだが、問題はその“題材”なんだね。発表した場所ってのが、山内相談役が理事を務める「小倉百人一首文化財団」が建設した記念殿堂「時雨殿」地鎮祭後の会見の席で、記者から「百人一首をモチーフにした作品を任天堂で展開する予定はありますか?」という質問に対して、「例えば、アニメ映画を制作して、ゲームと連動させたりといったことを提案しようと考えている」とコメントしたというのだね。
 「百人一首アニメ」って、何それ(~_~;)。

[5]続きを読む

09月29日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る