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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■血の海の涙
でもなあ、政府が「自己責任論」をぶち上げて自分たちの責任まで三馬鹿に押しつけようとしたおかげで、かえって同情票があの三馬鹿に集まっちゃったしな。こうして三者三様の本を出して儲けようって政治屋どもに口実を与えてしまったのは政策の大失敗だったと思うのである。……なんかね、あのムーミン女がね、解放された途端に日本の参事官に対して「どうして自衛隊は撤退しないんですか? イラクの人たちにとっては自衛隊は占領軍なんですよ! それがどうして分からないんですか!?」って食ってかかったって書いてあったけどね、その主張が「テロリストの主張と同じ」だということがどうして分からないんですかね?(~_~;)
2、3時間うろついて、買ったのは大場つぐみ・小畑健の『DEATH NOTE』3巻のみ。3巻あたりでどう展開させていくかが一つの山になると思ったけど、「第2のキラ」登場とは見事。『金田一少年』に始まるミステリマンガの流行の中で、唯一自前のミステリマンガを持ち得なかった「少年ジャンプ」がようやく生み出した作品がこれだけの傑作になるとは、全く「ジャンプ侮りがたし」だ。折り返しの原作者のコメント見ると、相当なミステリファンみたいだけれど、『金田一』や『コナン』のような「本格もの」に追従しないで、『ルパン対ホームズ』の現代的再生を図ったのが成功した理由の一つだろう。これからの展開、どうなるか予想もつかないのが楽しい(言っちゃなんだがもう『ワンピース』なんか「予想のつく」話の再生産で飽きているのである)。鍵はLがデスノートの存在にいかにして気付くかだけれど、そこに至るまで更にひと波瀾もふた波瀾もあってほしいね。ああ、くそ、単行本でまとめて読みたいものだから、雑誌は立ち読みしないようにしてたけど、どうにも先が知りたくて、またジャンプ立ち読みしたくなっちゃったぞ、困ったなあ。
夕方、北九州行きの電車に乗って、よしひとさんのお父さんのお通夜へ。
長居をすると自分の方が泣きたくなってしまうので、ご挨拶だけして帰る。また落ちついたら、お線香を上げに行こうと思う。
帰り道は、少し雨がぱらついていた。傘を持ってきてはいなかったので、少し濡れる。何となく寒気がして、喉が無性に乾いていた。
しげにお通夜が終わったことの報告と、水を汲んでくれたかどうかの確認の電話を入れたが、しげの返事は「あ、忘れた」。こういうヤツだとわかっちゃいるけど、平然と言われるとやっぱり腹が立つ。なんでこうまで馬鹿が治らんかな。治らんから馬鹿なんだろうけれど。
「なんか風邪引いたかどうかわからんけど、具合が悪いんよ。今からでも間に合うやろうから、仕事行く前に水だけでも汲んできといて」と頼むと、しげ「分かった」とヒトコトだけでブツッと電話を切る。こういう切り方をしたときは、返事とは裏腹で、たいてい面倒臭がって行く気がないのだ。
疲れて帰宅して、冷蔵庫を覗いてみたが、案の上、水は汲んできていない。頼まれたことを忘れたなら忘れたで、もう一度やり直そうととすればいいのに、ほんの少しの手間すら惜しむ悪癖、未だに治らないのである。
水は仕方なく水道水をそのまま飲んだ。そのあと、ともかく腹が減っていたので、ソバを作って食べた。
からだを休めようと風呂に入ろうとすると、湯船が血のように真っ赤である。いや、まさしく血の海で、昨日のしげの生理のあとだったのである。あれだけ「洗っとけよ!」と言っといたのに、やっぱり洗い流さずに放置していたのだ。あの糞しげはどこまで人を愚弄するか。気がついたら、涙が流れて止まらなくなっていた。
このままではとても風呂に入れないので、栓を抜くと、そこにしげの血塊がどろどろとぬたくっている。それを見た途端、吐き気を催して吐いた。自分の吐瀉物も一緒に洗い流して、湯桶を洗って新しくお湯を張ったが、その間ずっと吐き気が収まらない。こうして風呂をきれいにしても、明日になればまたしげは湯舟を真っ赤にして平気な顔でいるのである。それを考えると情けなくてやる瀬なくて、風呂から上がって寝床に入っても涙が止まらなかった。
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09月04日(土)
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