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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■悲しい知らせ
 「お通夜は明日? じゃあ、一緒に行くか?」と聞いたら、しげはベソをかいて、
 「どうしよう、明日は仕事だよ」と言う。なるほど、確かに仕事に復帰したばかりで「また休みます」なんて話は通るものではあるまい。これだから簡単に鬱になどなるもんじゃないのである。
 「オレはちょうど休みだから、明日、行ってくるよ。お通夜の時間と場所は?」
 「あ、聞き忘れた」
 全く、義理のある相手に対して後足で砂かけてるようなものである。仕方なく私の方から折り返しよしひと嬢に連絡を入れて、お通夜の時間と場所を確認する。そのあと、しげに、「出入りがあるから、ストラップはナシな」と言ったら、また渋面を作られた。
 結局ダイヤモンドシティでは、しげの職場へのお詫びのお菓子、それと香典袋を買っただけで帰る。


 帰宅して、風呂に入っていると、しげが何やら赤黒い塊を洗面器にぶちこんで来た。
 続けて、「ケツが真っ赤〜♪」と笑いながら自分も裸になって湯舟に飛び込んできたが、塊の正体はしげの汚れたパンツであった。
「なんだよ、お前、生理か」
「うん、パンツ見てビックリ。もうだだ洩れ♪」
「喜んで言うな! しかも人がフロに入ってるのに、ケツ汚したまま来るか、普通!」
 と、怒鳴ってみても、もう入ってしまったあとではどうしようもないのである。
 私のほうが慌てて外に出て、「あと、ちゃんと風呂の栓を抜いて風呂桶洗っとけよ!」と言い置いたが、普通、女性ってものは生理の時は風呂の外で身体を洗うだけで、湯舟にはあまり浸からないものじゃないのだろうか。しげはそのあたり全く気にせずにお湯を血だらけにするばかりか、その湯を換えもせずにまた翌日もそのまた翌日も入ろうとするのである。いくらやめろと言っても聞かない。こういうところもまたしげの狂っているところなのだが、いくら狂っているからと言って、自分で気持ち悪くはないのだろうか。どうにも理解し難いのである。
 おかげで生理中のしげはいつも生臭くて近寄りたくもないんだけど、周囲の人間は気づいていないんかなあ。気付いてて知らんふりしてくれてるのかなあ。とするとこれもまたしげが周囲に迷惑かけまくってることの一つということになるんだけど、いい加減で「無自覚の迷惑」、少しは自意識に上らせてほしいのである。それとも脳にシワがないから意識も全てツルンとすべってやがるのか。


 玄武亀吉君であるが、どうもその成長の早さからすると、女だったようである。既に大きさは竜宮亀太郎君の1.5倍。女の毒気にあてられたのか、竜宮くんが一向にエサを食わなくなってしまったので、これはまずいと玄武嬢の方を小さめの別の水槽に移し換えてみたのだが、竜宮君の元気、すぐには回復しないようである。亀って飼い方簡単と言われてるわりになかなか繊細なところもあるようだ。
 とりあえず、「玄武亀吉」という名前は、「玄武亀代」に変更します。で、やっぱりオトコだったってことになったら、また改名かな(^_^;)。

09月03日(金)
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