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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■オタクでなくとも旧作は見よう。
 こんな具体例を挙げていけばキリがないのだが、いつの時代でも珠玉の作品よりもクズの方が圧倒的に多いのは事実なので、昔の作品を若い人に見せたいと思うときには、「面白いところもあるけれど、今見ると古臭くてつまらないところは当然ある。けれど、だからといって、今見ても面白いところを無視していいことにはならない」と注意することが必要だと思うのである。その上で「妥当な評価」というものを求めたい。それが、とりさんの書いてる「『バット・グッディーズ』(=過去を全く知らない若い人たちが聞いても感銘できる曲)は確実にある」という言葉に繋がっていくことだと思うからである。
 『ゴジラ』シリーズは確かにかなり「イタイ」。けれどあの、怪獣たちが街を破壊し、全ての希望を蹂躙していく悪魔の所業とも言える行為に、我々は人間の浅墓な知恵を越えた絶対的な運命の力を見出し、喝采を送ってはいなかったか。我々はなぜ恐竜型、爬虫類型、昆虫類型の怪獣たちにより心惹かれるものを感じていたのか。植物や哺乳類より、原初的な暴力と性を体現した存在として、我々が無意識のウチに怪獣たちに「その形」を求めていたからではなかったか。怪獣映画の「見所」は決して少なくはないのである。
 だから、若い人には「古い」というだけで旧作を敬遠しないでほしいのである。『ウルトラシリーズ』が、『怪奇大作戦』が、『ゴジラ』も『ガメラ』も、みなDVDで見られる時代になっているんだから。
 だいたい、我々だって、親から聞いて「面白いぞ!」と言われた映画なんかを後追いで見て、感動してきたクチなんだから。クロサワだって、MGMミュージカルだって、親の薫陶を受けてなきゃ見ようって気にはなっていない。中村獅堂の『丹下左膳』の新作が面白かったのなら、ぜひとも大河内伝次郎の左膳や大友`柳太朗の左膳も見てほしいのである。チャップリン、キートン、マルクス兄弟は、今見たらまるで見るに堪えないか? もしそう断言する若い人がいたら、そりゃ人間として何かがケツラクしてるとしか私には思えないのである。


 連日のDVD三昧、今日は『みんなのうた』を9集まで。実はこいつも一曲ずつコメント付けてコンテンツに挙げたいと思っているのだが、いったいそんなことが可能なものなのか、見当もつかないのである。


 既に2億ドル(約215億円)の予算を注ぎ込んでいて、未だに制作開始の目途も立っていない映画『スーパーマン5』、一度は監督を引き受けた『チャーリーズエンジェル』のMcG監督が降りてしまった。ティム・バートンやら、ブレット・ラトナーやら、いずれも製作開始までこぎつけての降板ばかりだから、ムダガネがここまで膨らんだのも当然なのである。映画が公開された時はこのムダガネ分も当然のように計上されて「製作費○億ドルの超大作!」とか宣伝されるものだから(『スタートレック』第一作の時がそうでしたね)、みなさん、騙されないように(^o^)。
 McG監督が降りた理由は、予算削減のためにニューヨークでの撮影を拒否されて、オーストラリアで撮れ、と製作元のワーナー・ブラザースに命令されたからだ、と説明しているそうだが、確かにこれだけ待たされた新作スーパーマンが、お膝元のアメリカを舞台にしているのではなく「オーストラリア出張編」では、あちらのお客さんは拍子抜けだろう。日本出張編だったら完全にイロモノになるな。「製作費○億ドルのイロモノ」ってのも見てみたい気はするが。

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07月13日(火)
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