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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■『バナナがすきな人』&また来た首吊り。
仕事を早めに切り上げて、特急つばめに乗って小倉まで。昨日まで私も忘れていたのだが、芝居のチケットを取っていて、公演日が今日だったのである。昨日、しげからメールが入って、「明日はバナナだよ」とか書いてあったので、「何でわざわざバナナを買うことをメールしてくるのかな」と思ったのだが、これは『バナナがすきな人』という芝居のタイトルのことだった。なんか、しげみたいなマヌケやらかしてるな。
場所は「リバーウォーク小倉」内の「北九州芸術劇場中劇場」。
主宰は近藤芳正さんの一人劇団、「劇団♪♪ダンダンブエノ」なんだけれども、毎回豪華ゲストを招いて、継続公演も今回が三回目である。今回のゲストは中井貴一、いしのようこ、温水洋一、粟田麗、酒井敏也、山西惇。コメディはやっぱりキャラクターだよな、と感心するくらい、それぞれの個性が光っていた舞台。温水さんに子役をやらせたり、酒井、山西、近藤の三氏が犬だったり、もう、アイデアがハジけている。実は一番心配していたのが中井貴一だったんだけれども、デビュー当時、とんでもなく大根だったのが信じられないくらいのコメディアンぶり。人は上達するものである。
パンフレットを見ながら、しげが突然、「えっ! 中井貴一って、佐田啓二の息子だったの!?」と驚いていたので、私の方が驚いた。しげとその手の会話は何度もしたことあるような気がするんだがなあ。もっとも、佐田啓二の名前を知っていただけでもしげの年齢を考えると立派なことなんだろうけど。
再び特急で帰り、帰宅したのが11時。
途中、本屋に寄った時に、突然、左眼に閃光が走った。痛みはないが、眼を揺らすと再び視界の下あたりで光が瞬く。
うわ、もしかしたら……と思ったら、やっぱり次の瞬間、血管のようなものがだらりとぶら下がって来て、視界を遮った。一年ちょっと前、右眼に起こった網膜の剥離、どうやら左眼にも来たらしい。
これまでは右眼の前に血管が垂れ下がっていて(医者は血管ではないと言っているが、飛蚊症について書いた本にはハッキリ血管の残骸だって書いてあるぞ)、その先が首吊り縄のように丸く輪になっていて鬱陶しかった。それが、今度は左にも全く同じのが垂れ下がってきて、しかもやっぱり先端が輪っかになってるものだから、なんだか「どちらの輪に首を入れたいですか?」と誘われているみたいである。
前回は検診で網膜の悪化が発見されていたから、早晩“来る”んじゃないかと覚悟はしていたのだが、今回は予告もナシだから、ちょっとショックである。2ヶ月前の眼科の検診じゃ何も言われてなかったんだけどなあ。前のときも最初は剥離に気が付いてなかったし、今通ってるとこ、やっぱり藪なんじゃなかろうか。
まあ、だんだん眼が見えなくなっていくこと自体は先から覚悟していることだから仕方ないことなのだけれども、もしもまた手術ってことになったら、またぞろン万円が一気にふっとぶのである。治りもしねえ治療にそれだけ金かけなきゃなんないってことのほうが、何か納得いかないんだけどねえ。
05月25日(火)
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