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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■いそがしいそがし。&ゴールデンウィーク映画興行成績。
 4位は何と『CASSHERN』。公開2週目でさらに観客動員を延ばし、既に興行収入は十億を突破しそうだとか。上位3本がファミリー映画であることを考えると、普通の映画ファンに一番支持されたのがこれだってことになる。ウタダの力も当然作用してるのだろうけれど、口コミが追い風になっていなければ動員が増えることはそうそうない。若い人たちはやっぱり『CASHEERN』を支持しているのだ。……確かにああいうストレートな映画のほうが「どんな映画だった?」と聞かれて、「感動したよ! 戦争の悲しみがビシバシ伝わってきてさ!」とかなんとかアピールしやすいのも分かるんだけれども。「寺尾聰の自然にマッドな演技、よかったねえ」なんて言ってる私やしげの感覚は、普通に感動したい人にとってはピンと来ないものなんだろうなあ。


 ここんとこ、『白い巨塔』や『砂の器』など、名作のリメイクドラマのヒットが目立つが、今度は森村誠一の『人間の証明』がフジテレビ系で連続ドラマ化(7月8日より、木曜午後10時)されることが決定。主役の棟居弘一良を演じるのは竹之内豊。私はこの人の演技をマトモに見たことがないので、今の段階では何とも感想の述べようがない。けれど、時代を現代に移すとなれば、現在33歳の彼が演じる棟居が、幼少時にどういう形で八杉恭子やケン・シュフタンと関わったのか、相当原作を改変しなきゃ、辻褄が合わなくなるだろう。
 原作ではシュフタンは進駐軍として日本に来て、棟居や恭子と関わったって設定だったんだけれども、さすがに戦後のころまでは時代を遡れまい(10年くらい前の石黒賢主演のドラマ版では、ムリヤリ遡らせて、ピーター・フォークにシュフタンを演じさせてたけど、やはり無理が目立った)。竹之内豊の実年齢を考えれば、そもそもの事件の始まりを1980年ごろに設定しなければならなくなる。そのころに「あの手の事件」が起きたってことにするとなると、舞台はまさかオキ……。うわあ、もしそうだったら、すげえヤバいドラマになりそうだぞ。果たして保守的なテレビ局にそれだけの度胸があるかどうか。

05月10日(月)
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