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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■アメリカの真っ直ぐくん。
 恐らく「間違っている」ものがいるとすれば、観客である我々のほうなのだろう。洋の東西を問わず、我々のメンタリティ、我々の他人を受け入れるキャパシティは、快楽至上主義的な風潮の中で、恐ろしく狭くなってしまっている。ムーア監督のパフォーマンスを笑って看過できないほどにである。しかし現実はそうなのだ。そのキャパの狭い、卑小な人間たちに対して、それでも「通じる」言葉を、表現を模索しなければ、たとえそれが映画という娯楽を媒体としたものであっても「政治」は語れないのである。ムーア監督が完全に失念しているのは、「話せばわかる」人間などこの世にはほんのわずかもいないという事実、監督が思っているほど大衆はリコウではないし、リコウになろうとも思っちゃいないという事実を認識しなければ、「政治はやれない」ということなのである。
 ……まあ、私がこの日記で政治についてあまり触れたがらないのも、私ゃリコウじゃないんで、自分の意見を「伝える」言葉も受け取るキャパも持ち合わせていないからってことなんですが(^_^;)。
 でもねー、もう一つ囁かれている「ムーア監督がこの騒ぎを起こしたのは、カンヌ国際映画祭のコンペ部門にも出品されているこの『華氏911』に注目を集めさせる意図があった」というウワサなんだけど、さすがにこれはウソであってほしいよなあ。「純粋真っ直ぐくん」は鬱陶しいけど憎めまではしないが、そこまで行けばこりゃオウム真理教と同じく、ただの詐欺師だからだ。


 休みがあまり続くと仕事がいつまで経っても始まらないんじゃないかと錯覚するのだが(そんなのお前だけだ)、うっかり休むことなくちゃんと出勤。
 車で職場までしげに送ってもらったのだが、入口の付近でちょうど例のトンガリさんと行き逢う。車の中からさりげなく指を差して、「あれが例のトンガリさんだよ」としげに示すと、しげ、大声で「ああ、あれが!」と叫ぶ。……ちょっと声が大きすぎて、いくら車の中だとは言え、本人に聞こえやしないかとビクッとしたが、本人は気付いたようすはない。しげが「会ったら挨拶して仲良くすると?」と聞くので、「挨拶くらいするよ」と答える。頼むからトンガリさんにまで嫉妬するのはやめてくれ。Y(>_

05月06日(木)
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