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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■『カスカベボーイズ』余燼とPTSDな人々
 でもクズがいなけりゃその中から玉も生まれては来ないわけで、「こういう痛いオタクにゃなりたくないな」と感じたROMさんたちがそれを他山の石としてひっそりと実力を磨き、ある日突然プロの世界で頭角を表す、ということもあると思う。言い替えればオタク系サイトでの痛い発言の数々はそのための布石であるのだ。その意味で、「○○萌え〜」な個人サイトにも、当然のごとく存在意義がある。馬鹿だの猿だの屑だのと罵倒はしているが、その存在を否定しているわけではない。だいたい私自身の文章も何度もはっきりと「馬鹿発言」であると断言している。別にご意見番を気取っているわけではなく、若い人にはただの踏み石程度に思って頂ければよいのだ。でなきゃ誰かさんみたいにお偉いさんに取り入って媚び打ってますがな(^o^)。(←かなり多数の人を想定しているので、自分のことだと思い込まないように)
 『クレヨンしんちゃん』の魅力に気付いている人たちは、多分いっぱいいるのである。けれどそういう人たちは痛いオタクの集まりの中に混じりたいとは思っていないのだ。『オトナ帝国』から、『カスカベボーイズ』から、「自分が生きるべき現実がどこにあるのか」を感じ取ることができた人たちは、思いっきり狭苦しい世界で充足しているオタクたちよりもずっとずっと先の未来を見つめているのである。


 ここのところ、いつの間にかイラク人質事件の追っかけになってしまっているけれども、事件自体は解決したのであるから、興味は自然と三面記事的なものに以降しつつある。
 三馬鹿の一人、今井紀明さん(「馬鹿」と言っときながら「さん」付けもヘンだが、呼び捨てにするとかえって記号化されて客観的に歴史的有名人扱いすることにもなりかねないので、それを避けているのである。だからまあ、個人を特定する時以外は固有名詞はあまり出さない)のサイトみたいなの(メルマガみたいだが)を覗いてみたのだが、高校3年生にして既に相当サヨク的政治活動やってたんだねえ。もちろん親の薫陶を受けてのことだろうけれど。
 「劣化ウラン弾の禁止キャンペーンに絡ませてのイラク派遣反対の活動を札幌の市民活動家や市議会議員、道議会議員、マスコミ各社に呼びかけを始めました」って文章がまず笑える。つまりは「劣化ウラン弾の禁止」よりも「イラク派兵反対」の方が「主」になっちゃってんのね。「本末転倒」とはまさにこういうことを言います。
 「この活動は札幌で活動することに意義があります。たとえば、広島や東京で派遣反対の劣化ウラン弾のことを取り上げればマスコミの人や一般市民は『またか』ということを感じるでしょう。しかし、札幌での劣化ウラン弾を取り上げての活動はあまりありませんし、さらにいえば放射能汚染から派遣論議を出すとなれば、注目を浴びる可能性は高まると考えたのです」
 どこでやろうと『またか』としか思わんてば(^o^)。第一「またか」と思われるということはその意見そのものに現実性や説得力が欠けているということなんだから、自分たちの意見のどこに問題があるかを考えるのが先決でしょう。「自分たちのやっていることは正しい」「それが理解できない大衆は馬鹿だ」「馬鹿にはちゃんと啓蒙してやらなきゃならない」、そう考えて高慢になっているから、こういうことを堂々とオモテで語れてしまうのですね。「これは戦略です」とも語っているが、戦略のつもりならオモテで語っちゃダメですがね(^_^;)。
 彼の目を「イッちゃってる」と評した人は多いけれど、まあ本当にイッちゃってる人だつたわけだわ。

 で、その三馬鹿はようやく今日になって帰国。ところが予定されていた記者会見には、ドバイの医師から「3人はPTSD(心的外傷後ストレス障害)で、記者らと面会せず、安静と休養が必要」と診断されたということで、欠席し、家族がメッセージを代返するに留まった。

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04月18日(日)
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