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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■暗い話二題/『鉄腕バーディー』1巻(ゆうきまさみ)/『金色のガッシュ!!』11巻(雷句誠)
なぜ、彼女が私だけを信頼するのか、まずその理由自体、よくわからない。思いこみが激しく、記憶障害はしょっちゅう起こし、こちらの言ったことをやたら脳内変換しているらしいので、私の何気ない言葉を勝手に「極度に美化」した可能性もあるが、私自身、どんな言葉がきっかけになったのかサッパリ見当がつかないのだから、どうにも対処のしようがない。
今は私を信頼し、上司を「いつか刺すかもしれない」とまで口走っているが、その矛先が私に向かないとも限らないのだ。なんでそんな心配しながら仕事をせにゃならんのだ。私ゃ、こんなスリルとサスペンスな職場で働きたいわけではないぞ。
あああ、ホントにシャレにならん。どうすりゃいいのかタコのフンドシ(T∇T)。
気が晴れないので、帰宅途中につい博多駅の紀伊國屋&メトロ書店で、本を買って散財。まる一週間くらい、部屋に引きこもってただひたすら本だけ読んでたい気分である。
しげが仕事から早めに返ってきたので、一緒にDVD『ウォレスとグルミットのおすすめ生活』を見る。
7年ぶりの新作、という触れ込みだが、2分程度の短編のシリーズを10本集めたもの。まあこれまでのエッセンスはあるが、見応えはもう一つ、というところか。欽ちゃんの声アテも私は好きじゃない。辻村真人さんのバージョン、NHKはもう一度放送してほしいよ。あっちは正確に「グローミット」と発音してたしな。
見てる途中で、いつのまにか寝る。
マンガ、ゆうきまさみ『鉄腕バーディー』1巻(小学館/ヤングサンデーコミクス・530円)。
ゆうきまさみの最高傑作になるはずであった(^o^)未完の傑作を、一から仕切り直し。
宇宙のテロリスト、クリステラ・レビの一味・ギーガーを追って地球にやってきた、宇宙連邦警察の捜査官、ウルト……もとい、バーディー・シフォン・アルティラ。別名「狂戦士(バーサーカー)殺しのバーディー」。
しかし彼女は、廃墟マニアの少年、千川つとむをギーガーと見誤って殺してしまう。つとむの命を救うために、二人は一つの体を共有することになったが……。
って、ストーリーは先刻ご承知の方が多いでしょうね。前作とストーリーラインは同じでも、細かい設定の付加があって、それがドラマに厚みをもたらしている。でもつとむが「廃墟マニア」になってたのには驚いちゃったな。結構マイナス志向が強くてバーディーとの信頼関係もなかなか作れないつとむなのだけれど(全然色っぽい展開にならないんだよなあ、せっかく青年誌に移ったのに)、そういう根の暗さっつーかオタクっぽさっつーか、それを象徴するものとして随分「旬」なものを持ってきたなあ、という印象である。旬なのか、ホントに。
このあたりは、『パトレイバー』で各キャラクターの描き分けをしてきた経験がモノを言ってるように思う。キャラクターこそがドラマを作る基本だってこと、当たり前のことだけどなかなかできないマンガ家さんも多い。ゆうきさんも初期の作品は類型的過ぎるキャラが多くて、面白味も深みもなかったものなあ。それを考えると、ゆうきさんの作劇手法、ちゃんと進歩してるのである。
でも、できればこれからはもっとセクシーな展開を望むね(^o^)。
バーディーの眼、猫の眼のように瞳が細くなったり丸くなったりしてるんだけど、前作からそうだったかなあ?
巻末のおまけまんが、ゆうきさんがHPで「今回は鉛筆描きしみじみ3ページまんがもおまけについてます。自分で言うのもナンですがしみじみしますよ」と仰ってる通り、こういうバーディーはすごく好きだ。めがねっ娘はやっぱ、どこかださくないとね。趣味走り過ぎかな。
マンガ、雷句誠『金色のガッシュ!!』11巻(小学館/サンデーコミックス・410円)。
しげが「『ガッシュ』はギャグの部分しか面白くない」と言ってたが、確かにギャグの部分はとことんバカバカしくていいわ。そのあたりは読者も分かってると見えて、今回行われたキャラクター人気投票、ウマゴンやキャンチョメ、フォルゴレあたりが結構上位に食い込んでいる。つーか、「バルカン300(空き箱と割り箸で作ったおもちゃ)」が7位だぜ。キャラじゃないじゃん……。
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06月23日(月)
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