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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■こんにちは/映画『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』/『あひるの王子さま』6巻(森永あい)/『ななか6/17』12巻(八神健)
 今回のエンジェルたちのファースト・アサインメントは、モンゴル奥地に拉致された米警察機構の要人、カーター(ロバート・パトリック)の救出。
 任務自体は成功したものの、カーターが持っていた対組織犯罪の最重要証人のリストを隠した「指輪」は敵に奪われたままだった。
 そして、そのリストに載っていた証人が次々に狙われる事件が起こる。しかもそのリストの中にはディランの名前も含まれていた。彼女はかつてアイリッシュマフィア「オグレディファミリー」の殺人現場を目撃していたのだ。かつての恋人、シーマス・オグレディ(ジャスティン・セロウ)に命を狙われることになったディラン。ナタリーとアレックスに被害が及んではと、彼女は一人姿を隠した。
 その間、事件の黒幕を追っていた残る二人は、カーターに目を付ける。ところが、彼はあっさり殺されてしまった。そしてその殺害犯人、真の黒幕は……。

 ミステリの定石としてはこれから先は秘匿しておくのが筋なんだけど、もうCMでもなんでもバラしてるから、問題はないね。
 今回の敵は、かつてチャーリーの元で働いてた「最強のエンジェル」、マディソン・リー(デミ・ムーア)なんだね。しかも、彼女の最初の殺しの相手がカメオ出演の元夫ブルース・ウィリス。でもって、ウィリスの過去のテレビ出演作『こちらブルー・ムーン探偵社』の彼の相方の役名が「マディ」だったことを思い出すと、このお遊びがずいぶん凝ってるものだってことがわかる仕組みだ。当初、ムーアの役名は「ヘイロー」になる予定だったから、これは確信犯的な変更だろう。
 そのムーアは、5000万円近くもかけて自らのカラダをアクション用に改造したとか。確かに胸も以前に比べて小さくなってるし、あまり揺れない。黒柳大徹子か(←安永航一郎のギャグです。念のため)。何をどう改造すればそこまでかかるのかねえ。170億も製作費がかかるわけだな(^_^;)。
 楽屋オチで言えば、今回、3人のうちナタリーにもアレックスにも恋人がいるのに、ディランだけは一人身に戻っている。前作のチャドちゃんがいなくなってるのである。これは私生活でもドリュー・バリモアと付き合ってたチャド役のトム・グリーンと別れたのを、そのまんま映画にも持ちこんでるのだな。セルフパロディっていうか、実生活反映映画(^o^)。でもって、かつての殺し屋には狙われるわ、前作で変態ぶりを見せつけてた「痩せ男」(クリスピン・グローバー)には言い寄られるわ(前作の爆発でよく死んでなかったなあ)、3人の中での汚れ役は前作同様、ドリューが一手に引き受けようって感じ。これはプロデューサーでもあるドリューの二人に対する敬意だろう。
 前回も自分の過去の出演作、『E.T.』や『ウェディング・シンガー』をパロってましたが、今回はBGMに『炎の少女チャーリー』が流れます。そんなとこにまで気がつくなんて、私ゃドリューのファンなのか(^_^;)。いや、3人とも全然私の好みじゃないんだけど。
 ディランの本名も今回初めて判明。「ヘレン・ズアス」ってのがそうなんだけれど、続けて発音すると、「へレンズ・アス」、つまり「ヘレンのお尻」って意味になる(字幕では「ヘレン・ノケツ」になってた。ムリがあるなあ)。でそこから延々、「ケツ」の駄洒落が続く(「出身は“アス”トラリア?」とか)という下品な展開(^_^;)。こういうベタなギャグがある意味では映画版『チャリエン』の真骨頂なのだけれど、そういうのが嫌いな人にはこのシリーズ、いまいち楽しめないかも。もちろんここまで開き直ってシモネタ百連発って感じでやってくれれば、私は大好きです。

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06月21日(土)
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