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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■正義に勝たれても/『少年名探偵 虹北恭助の新冒険』(はやみねかおる)
まあ、実際に、この人たちがどんな「書き込み」をしていくのか、それを見てからでないとこれ以上の即断はできないことだが、標的にされるのはまず真っ先に2ちゃんねるだろう。結構ハデな攻防戦が展開されるかもという気がするが、協議会、2ちゃんねらー、双方ともに頑張って頂きたいものである。私ゃいつも通り、傍観させていただきますんで(^o^)。
バタバタと仕事忙し、今日も帰りが遅くなる。
食事はミニストップで買ったお握りを歩きながらパクつく。“二つ折りにした”平たいお握りの間にハンバーグを挟んで、海苔で包んでいるのがちょっと変わっている。少しでも食べやすいように、という工夫だろうが、見かけはあまり美しくないので、あまり売れ筋ではなさそうな気がする。でも歩いて食べるには実にちょうどいい。
歩きながらなんて、なんて行儀が悪い、てなことは重々承知しちゃいるのだが、あまり非難しないでいただきたい。食事の時間と帰宅の時間をこうして兼用できれば、それだけ本を読む時間が確保できるのだ。
こないだよしひとさんから「雨の日まで傘差して本読まなくても」と言われてしまったが、確かに風呂でもトイレでも私は本を読んでいる。傍目から見て無節操だとか変人だとか、そう言われてしまうこともわかっちゃいるのだが、そうでもしなけりゃ、一日のうち本読む時間なんて、一般人がどうして取れようものか(^_^;)。
はやみねかおる『少年名探偵 虹北恭助の新冒険』(講談社NOVELS・735円)。
『少年名探偵 虹北恭助の新・新冒険』との同時発売だけれど、一冊だと厚過ぎるので二分冊としたもの。でも、そのおかげで一冊分のナカミが薄い印象がどうしてもしてしまう。活字を二段組にすればこの問題は解消できるはずなんだが、小・中学生も読むのでそれは避けたんだろう。まあ、私はオトナなのであまり目くじらは立てません(^o^)。
小説の内容よりも、イラストのやまざきもへじさんの絵で売れてるんじゃないかという気もするが、まあジュニアミステリとしてみれば、内容もそう悪くない。こういうのに日常描写が多くてミステリとしての味わいが希薄だとか、トリックがたいしたことないとか突っ込むのは野暮というものである。そういうミステリもあるのよ。
わたしはこの主人公の恭助が中学生のクセにペシミストで、けれどどうにも人間が好きでたまらなくて、だから不登校でずっと放浪しているけれど、たまに故郷の虹北商店街に帰ってくる、という設定が好きなんである。幼馴染の響子ちゃんには心配ばかりかけているけれど。
……と書くと、もう気がつく人もいると思うけれど、この話、ベースは『男はつらいよ』なのだね。恭助の細い目は寅さんの目なのか(^o^)。
作者が「寅さん」ファンであるのは、作中に劇中劇として登場する若旦那たちの自主制作映画『名探偵はつらいよin虹北大決戦』『名探偵はつらいよ リターンズ』というタイトルからもわかる。ここまで堂々と寒いタイトルを付けられるのは、ファンであることの証明以外のナニモノでもないよ(^o^)。
今巻の大半は、この自主映画の監督である、カメラ屋『大怪獣』の若旦那が主役になって大活躍する外伝『おれたちビッグなエンターテインメント』で占められている。虹北商店街に昔からある映画館「虹北キネマ」には「つまらない映画をかけると『北斗七星が舞い降りる』という伝説がある」とか、「上映中に心霊現象のラップ音が聞こえたり、精神的な圧迫を覚える」映画の謎とか、ミステリ風味はちょっとあるものの、まあ、メインは若旦那ほか、映画オタクの狂乱ぶりだ。どこの世界に怪獣映画と横溝ミステリと寅さんとインディ・ジョーンズを混ぜて映画を撮るバカがいるか(^o^)。日本酒と青汁とレモネードと酢醤油を混ぜて飲むようなものである。飲んだことはないが。あっ、でも、平成『ガメラ』シリーズは怪獣映画とミステリを混ぜてたな。そこまでは許容範囲か。
でも、そのおかげで作中に恭助がほとんど出て来ないから、タイトルに偽りありではあるのだけれど(^o^)。
06月12日(木)
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