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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■東京の空の下C/映画『ボイス』ほか
なんだかみんな、安易にコワイコワイって言ってるけどさ、つまりは「ヒステリーを起こしてる子は怖い」って言ってるのと同じことなんだけど、そうハッキリ口にしちゃっていいのかねえ。現実と虚構の区別のついてない連中は、私生活でこの子のことを嫌ったり避けたり、あるいはいじめたりしないだろうか?
なんか『エクソシスト』のリンダ・ブレアーのその後を思いだしちゃったけど、この映画に出たことで、この子がいわれのない偏見や差別を浮ける危険は充分にあると思うんだけど、そこまで覚悟して監督や親は出演させたのかな?
もちろん私は、こういう子供の教育に悪そうな映画を作るなと言いたいわけではない。これがリスクのある映画造りであることを承知の上で作ってるのかなあ、と疑問に思ったのだ。「誰かにからかわれても、これはちゃんと一人の役者として演技したんだから、誰に恥じることもないのよ」とこの子に言い含めてるのかなあ、ということなんである。
『修善寺物語』じゃないけど、自分の作りたい作品のために役者を犠牲にするのは芸術の精神から言っても本末転倒だと思うけど、まあ、この映画が実際にはそんないい加減な造りでないことを祈るばかりである。
05月05日(月)
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